JR湖西線のトンネル3区間で携帯電話サービスを開始
- 2022年02月14日
- 携帯電話総合
West Japan Railway Company (西日本旅客鉄道:以下、JR西日本)は同社の鉄道路線である湖西線のトンネル区間の一部で携帯電話サービスの提供を開始すると発表した。
対象のトンネル区間は山科駅と大津京駅間で1区間、北小松駅と近江高島駅間で2区間、合計で3区間となっている。
2022年2月14日の始発電車より対象のトンネル区間で携帯電話サービスの提供を順次開始する。
携帯通信網を整備した移動体通信事業者(MNO)はNTT DOCOMO、KDDI、SoftBank Corp.の3社である。
これにより、NTT DOCOMOが提供するdocomoおよびahamo、KDDIが提供するau、UQ mobile、povo、SoftBank Corp.が提供するSoftBank、Y!mobile、LINEMOの加入者、NTT DOCOMO、KDDI、SoftBank Corp.から卸提供を受ける仮想移動体通信事業者(MVNO)の加入者、NTT DOCOMO、KDDI、SoftBank Corp.と国際ローミング協定を締結した通信事業者の加入者が携帯電話サービスを利用できるようになる。
山科駅と大津京駅間は長等山トンネル、北小松駅と近江高島駅間は第二白髭トンネルおよび高島トンネルが対象のトンネル区間になると思われる。
いずれも総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)が2020年4月1日付けで補助金の交付を決定した公益社団法人移動通信基盤整備協会(Japan Mobile Communications Infrastructure Association:JMCIA)の電波遮へい対策事業として携帯通信網を整備した。
総事業費は長等山トンネルが4億4,354万4,000円、第二白髭トンネルおよび高島トンネルが2億7,385万2,000円、総務省の交付決定額は長等山トンネルが1億4,784万8,000円、第二白髭トンネルおよび高島トンネルが9,128万4,000円である。
そのため、日本政府が規定に基づき3分の1を負担したことになる。
湖西線では将来的にマキノ駅と近江塩津駅間の峰山トンネルおよび城山トンネルでもNTT DOCOMO、KDDI、SoftBank Corp.の携帯通信網を整備することが決定している。
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