台湾の災害ローミング、中華電信の携帯通信網で提供
- 2025年08月12日
- 海外携帯電話

台湾で2025年8月7日に災害ローミングの提供を開始した。
2025年台風第4号(ダナス)の影響も含めて台湾の中南部では豪雨が続き、一部で携帯電話用の基地局が停波している。
暫定的な措置として移動基地局車の配備や既存の基地局のアンテナの調整などを行い、カバレッジはほぼ回復したが、完全な復旧は完了しておらず、天候次第では再び基地局に影響を与えることも予想される。
さらに将来的な災害ローミングの円滑な運用にも資するとして災害ローミングを初めて運用することになった。
災害ローミングの運用は台湾の政府機関で電気通信分野などの規制を司る国家通訊伝播委員会(NATIONAL COMMUNICATIONS COMMISSION:NCC)、台湾の移動体通信事業者(MNO)であるChunghwa Telecom (中華電信:CHT)、Taiwan Mobile (台湾大哥大:TWM)、Far EasTone Telecommunications (遠傳電信:FET)が協力して実現している。
豪雨の影響などを考慮して対象の地域は台南市七股区、嘉義県布袋鎮および義竹郷とその周辺を選定しており、Chunghwa Telecomの携帯通信網で音声通話やデータ通信を提供することで合意した。
対象の地域ではTaiwan MobileおよびFar EasTone Telecommunicationsの加入者がChunghwa Telecomの携帯通信網を利用できることになる。
Chunghwa Telecomは必要かつ合理的なトラヒック管理措置を提供するが、サービスの品質の保証はないと説明している。
Taiwan MobileおよびFar EasTone Telecommunicationsの加入者に対してはTaiwan MobileやFar EasTone Telecommunicationsの携帯通信網を利用できる場合はTaiwan MobileやFar EasTone Telecommunicationsの携帯通信網を優先的に利用するよう求めている。
詳細な終了の日程は確定していないが、2025年10月31日までに終了する予定である。
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