タイのdtacが2022年Q2の業績を発表、77都県で5Gを整備

Tweet

ノルウェーのTelenorの連結子会社でタイのTotal Access Communicationは2022年第2四半期の業績を発表した。

2022年6月30日に終了した3か月間となる2022年第2四半期の連結売上高は前年同期比0.1%減の199億6,000万タイバーツ(約753億1,728万円)、親会社の所有者に帰属する当期純利益は前年同期比34.4%減の10億400万タイバーツ(約37億8,833万円)となった。

Total Access Communicationの主要事業は携帯通信事業である。

連結子会社でタイの移動体通信事業者(MNO)であるdtac TriNetがタイ全土を対象区域として携帯通信事業を行う。

dtac TriNetが携帯通信事業の事業会社として機能しており、携帯通信事業を含む電気通信事業や周波数の免許人となる。

なお、dtac TriNetに対するTotal Access Communicationの持分比率は99.99%となっている。

Total Access Communicationは同業でタイのTrueと合併することで合意に達しており、規制当局の承認など必要な承認の取得が想定通りの時期に完了する場合は2022年9月後半から2022年10月前半までに合併を完了する予定である。

合併の効力発生に伴いTotal Access CommunicationおよびTrueの法人格は消滅する。

業績の発表に伴い2022年6月30日時点の事業データも公表している。

携帯通信サービスの加入件数は前年同期比5.3%増の2,027万8,000件となった。

2022年第2四半期の期間中に加入件数が2,000万件に達した。

また、加入件数のうちポストペイド回線は619万7,000件で30.6%、プリペイド回線は前年同期比5.7%増の1,408万件で69.4%を占める。

タイバーツ(THB)ベースの2022年第2四半期のARPUはポストペイド回線が前年同期比2.2%減の499タイバーツ(約1,883円)、プリペイド回線が前年同期比11.9%減の116タイバーツ(約438円)、合計が前年同期比7.6%減の235タイバーツ(約887円)である。

2022年第2四半期のMOUは前年同期比16.0%減の92分で、音声通話の需要は大幅な低下が続く傾向となっている。

2022年第2四半期には第5世代移動通信システム(5G)の整備も推進しており、2022年6月30日までに77都県で5Gを整備した。