半導体大手TSMC専用の4G携帯電話G799がFCC通過
- 2022年08月24日
- 海外携帯電話
台湾のFAR WIDE Telecommunications (遠寛電信)製のLTE/W-CDMA/GSM端末「G799」が2022年8月22日付けで米国(アメリカ)の連邦通信委員会(Federal Communications Commission:FCC)の認証を通過した。
FCC IDは2A3BAITREEG799である。
携帯通信網はLTE (FDD) B2/B4/B5/B7/ B12/B13/B17/B66, W-CDMA II/IV/V, GSM 850/1900で認証を受けている。
Bluetoothの周波数でも通過している。
G799はテンキーを搭載したストレート式のベーシックフォンで、FCCでは仕様の一部が公開されている。
OSにはAndroid 8.1 Oreo Versionを採用する。
チップセットはベーシックフォンやフィーチャーフォン向けのMediaTek MT6739を搭載している。
CPUはオクタコアで、動作周波数は最大1.5GHzとなっている。
第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式で音声通話を行うVoLTE (Voice over LTE)を利用できる。
SIMはデュアルSIMを採用している。
電池パックは取り外しが可能なリチウムイオン電池で、容量は2000mAhとなっている。
本体には台湾のTaiwan Semiconductor Manufacturing Company (台湾積体電路製造:TSMC)のロゴを確認できるほか、ラベルにはTSMC専用と記載されている。
FAR WIDE Telecommunicationsは過去にTaiwan Semiconductor Manufacturing Companyが台湾の工場で使用する携帯電話を開発した実績がある。
また、FCCで認証を受けた携帯通信網の周波数から米国で使用する目的で開発したと思われる。
過去の事例やFCCで判明した情報などを考慮すると、G799はTaiwan Semiconductor Manufacturing Companyが米国の工場で使用する携帯電話になると考えられる。
Taiwan Semiconductor Manufacturing Companyは半導体受託生産大手である。
米国ではワシントン州で工場を所有しており、アリゾナ州では工場の建設を進めている。
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