アフリカ最大の携帯電話事業者MTN Nigeriaが5Gを商用化、ナイジェリア初の5Gに
- 2022年09月24日
- 海外携帯電話
南アフリカのMTN Groupの連結子会社でナイジェリアの移動体通信事業者(MNO)であるMTN Nigeria Communicationsは第5世代移動通信システム(5G)を商用化した。
MTN Nigeria Communicationsは2022年9月18日より5Gの提供を開始している。
初期の段階ではナイジェリアの主要都市の一部が5Gの提供エリアとなる。
5Gは携帯通信用途および固定通信用途で利用できる。
第4世代移動通信システム(4G)に対応したSIMカードは5Gにも対応しているため、4Gに対応したSIMカードの場合はSIMカードを交換する必要がない。
まずはフィンランドのHMD global製、中国のHuawei Technologies (華為技術)製、中国のvivo Mobile Communication (維沃移動通信)製、中国のXiaomi Communications (小米通訊技術)製のスマートフォンの一部が5Gに対応する。
なお、HMD globalはフィンランドのNokiaの完全子会社で同国のNokia Technologiesと締結した契約に基づきNokiaの商標を使用して携帯端末を展開している。
5Gに対応した携帯端末は順次拡大する予定である。
固定通信用途ではオリジナルの製品としてMTN 5G Routerを用意する。
5Gの無線方式はNR方式を採用した。
無線アクセスネットワーク(RAN)構成は4GのLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成となる。
周波数および帯域幅は3.5GHz帯の100MHz幅で、NR BandはFR1のn78である。
基地局を構成するRANの通信設備やコアネットワークはスウェーデンのEricssonから調達している。
MTN Nigeria CommunicationsはMTN Groupの連結子会社で、MTN Groupの持分比率は75.6%となる。
2022年6月30日時点で加入件数は7,415万6,000件に達しており、加入件数を基準にアフリカで最大の移動体通信事業者となっている。
これまでに、ナイジェリアの移動体通信事業者は5Gを導入していない。
そのため、MTN Nigeria Communicationsがナイジェリアで初めて5Gを商用化したことになる。
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