タイ当局がTrueとdtacの合併を承認、タイの携帯電話最大手に
- 2022年10月25日
- 海外携帯電話
タイの政府機関で電気通信分野の規制を担う国家放送通信委員会(National Broadcasting Telecommunications Commission:NBTC)はタイのTrue Corporationとdtacとして事業を行うタイのTotal Access Communicationの合併を承認したことが分かった。
True CorporationとTotal Access Communicationの合併には国家放送通信委員会の承認が必要であるため、True CorporationとTotal Access Communicationは2022年1月25日に承認の申請を国家放送通信委員会に提出しており、国家放送通信委員会は申請の内容を審査してきた。
国家放送通信委員会は2022年10月20日に開催した会議で承認に係る投票を行い、最終結果は賛成票が3票で、反対票が2票となった。
結果を受けて合併を阻止する立場にないとして事実上承認したが、複数の条件を設定している。
True CorporationおよびTotal Access Communicationの主力事業はいずれも携帯通信事業となる。
True Corporationは連結子会社でTrueMove Hとして携帯通信事業を行うタイのTrue Move H Universal Communication、Total Access Communicationは連結子会社でタイのdtac TriNetを通じて移動体通信事業者(MNO)としてタイで携帯通信事業を展開する。
True Move H Universal Communicationおよびdtac TriNetが携帯通信事業の事業会社で免許人となるが、条件のひとつとして合併の効力発生日から3年間はTrue Move H Universal Communicationとdtac TriNetの合併や周波数の共有は認めないこととなった。
そのため、3年間はTrue CorporationとTotal Access Communicationの合併に伴い新設する持株会社の連結子会社として個別にTrue Move H Universal Communicationとdtac TriNetの運用を継続する必要がある。
タイには4社の移動体通信事業者が存在する。
加入件数を基準に2021年12月末時点の占有率はAISとして携帯通信事業を行うAdvanced Wireless Networkが44%、True Move H Universal Communicationが32%、dtac TriNetが20%、National Telecomが4%で、True Move H Universal Communicationとdtac TriNetの合計は52%と過半を上回る。
タイでは携帯通信分野で最大規模のグループが誕生することになる。
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