マレーシアのCelcomが11月1日に5G開始
- 2022年10月31日
- 海外携帯電話
マレーシアのAxiata Groupの完全子会社で同国の移動体通信事業者(MNO)であるCelcom Axiataは2022年11月1日に第5世代移動通信システム(5G)の提供を開始すると発表した。
Celcom Axiataは2022年11月1日より個人顧客および法人顧客に対して5Gの提供を開始する。
既存の7種類のポストペイドプランもしくは2種類のプリペイドプランに加入している場合に5Gを利用できる。
5Gに対応したスマートフォンをはじめとする携帯端末では自動で5Gの利用が可能となる。
ただ、携帯端末側の設定で5Gを有効化していることを確認する必要がある。
5Gで利用できるデータ通信量は加入している料金プランの所定のデータ通信量に準ずる。
2022年11月1日から2022年12月31日までは追加料金なく5Gを利用できる。
2023年1月1日以降の料金に関しては案内しておらず、決定次第案内すると思われる。
5Gの提供の開始に伴い14の国および地域では国際ローミングでも5Gの利用が可能となる。
マレーシア政府は5Gの整備で単一卸売網を採用しており、マレーシア政府が設立した卸売専業の移動体通信事業者であるDigital Nasionalが5Gを整備する唯一の移動体通信事業者となった。
そのため、Celcom Axiataは5Gを整備しておらず、Digital Nasionalから5Gの卸提供を受けてCelcom Axiataの顧客に5Gを提供することになる。
Digital Nasionalは5Gの整備のための周波数としてサブ6GHz帯(Sub6)の700MHz帯および3.5GHz帯、ミリ波(mmWave)の26GHz帯および28GHz帯の割当を受けた。
5Gの無線方式はNR方式を採用しており、無線アクセスネットワーク(RAN)構成は第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成で運用している。
まずは3.5GHz帯でNR方式を導入し、700MHz帯ではLTE方式を導入してアンカーバンドとして使用しているため、E-UTRA-NRデュアルコネクティビティ(NR-DC)の組み合わせはDC_28A_n78Aとなる。
5GのRANの構築、所有、運用はすべてDigital Nasionalが担当する。
RANの通信設備はスウェーデンのEricssonが供給している。
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