楽天モバイル、日本全国でNB-IoTを導入
- 2022年11月14日
- Rakuten-総合
Rakuten Group (楽天グループ)の完全子会社で移動体通信事業者(MNO)であるRakuten Mobile (楽天モバイル)は日本全国でNB-IoTを導入したことが分かった。
Rakuten Groupが2022年度第3四半期の決算資料に掲載した情報から判明している。
Rakuten Mobileはオープン無線アクセスネットワーク(オープンRAN)の技術を適用して日本全国で携帯通信網の構築を進めている。
ソフトウェアのアップデートを実施したことで、日本全国でNB-IoTの本格的な商用利用を可能とした。
NB-IoTの用途としては一般利用者向けにスマートホームやスマート家電、スマートシティ向けにスマート駐車、駐車場管理、スマートメーターなど、農業向けに土壌湿度、風力発電、空気環境のモニタリング、企業向けにスマートアクセスおよびスマートロックなどを提案している。
Rakuten Mobileは法人向けサービスを準備しており、すでに200超の顧客に対してトライアルとして提供しているという。
正式には2023年初旬に法人向けサービスの提供を開始する予定で、NB-IoTは法人の需要も期待されている。
NB-IoTは標準化団体の3GPP (3rd Generation Partnership Project)で規定されたLTE方式のIoT向け規格のひとつである。
狭帯域および低電力が特徴で、通常のLTE方式と共存して運用できる。
なお、Rakuten Mobileが運用するLTE方式のマクロセル用の基地局は証明規則第2条第11号の20に規定する特定無線設備と証明規則第2条第11号の20の4に規定する特定無線設備で電波法に基づく工事設計認証を取得している。
それぞれLTE用基地局等とLTE用基地局(NB-IoTガードバンドモード対応)に該当する。
そのため、電波法に基づく工事設計認証からRakuten Mobileの基地局がNB-IoTに対応していることを確認できる。
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