米国でiPhone 14シリーズの衛星通信使用事例、アラスカ州当局が報告
- 2022年12月07日
- Apple関連
米国(アメリカ)のアラスカ州の政府機関であるアラスカ州公安局(Alaska Department of Public Safety)は米国のAppleが開発したiPhone 14シリーズの衛星通信を使用した事例が発生したことを報告した。
アラスカ州公安局の傘下機関であるアラスカ州警察は2022年12月1日の2時(アラスカ標準時)頃にアラスカ州のノールビクからコツェビューまで除雪車で移動中にニミウク・ポイント周辺で動けなくなったとの連絡を受けたという。
詳細な状況までは報告していないが、iPhoneの衛星経由で緊急機関に連絡できる機能を使用してアラスカ州警察に連絡が行われたことを案内している。
アラスカ州公安局の発表ではiPhoneと記載しており、詳細な機種は公表していない。
衛星経由で緊急機関に連絡できる機能はiPhone 14、iPhone 14 Plus、iPhone 14 Pro、iPhone 14 Pro Maxの4機種で利用できる。
そのため、iPhone 14シリーズの4機種のいずれかを使用して連絡したことになる。
アラスカ州警察はApple緊急対応センターと連携して発見するとともに、コツェビューまで無事に移送したという。
iPhone 14シリーズの衛星経由で緊急機関に連絡できる機能は2022年11月15日より米国およびカナダで提供を開始しており、携帯通信網や無線LANを利用できない場所で動作する。
米国のGlobalstarが運用する衛星と直接通信できる。
なお、米国の領土でも米領グアム、米自治領北マリアナ諸島自治連邦区(CNMI)、米領サモア(アメリカン・サモア)、米領有小離島では利用できないほか、アラスカ州北部やカナダ北部など北緯62度を超える場所では米国やカナダでも利用できない場合がある。
ニミウク・ポイントは北緯66度を超えているが、衛星通信は機能したことになる。
衛星通信を利用できる国は順次拡大する計画を発表している。
2022年12月にはフランス、ドイツ、アイルランド、英国(イギリス)にも拡大する予定である。
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