KDDI、サムスン電子の5G SAコアを採用
- 2023年02月10日
- KDDI-SAMSUNG
韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)はKDDIがSamsung Electronicsの第5世代移動通信システム(5G)のコアネットワークを採用したと発表した。
Samsung ElectronicsはKDDIが日本で展開する商用の5Gに向けてクラウドネイティブのコアネットワークを供給すると説明している。
KDDIに供給する5Gのコアネットワークはスタンドアローン(SA)構成で5Gを展開するための5G SAコアと案内しているため、5G向けコアネットワークである5GCとなる。
なお、SA構成は5Gの無線方式であるNR方式が単独で動作する無線アクセスネットワーク(RAN)構成である。
Samsung Electronicsの5G SAコアは第4世代移動通信システム(4G)および5Gに対応しており、4Gから5Gへの円滑な移行を実現する。
低遅延や高信頼などを実装して5Gの機能を強化するほか、安定的で最適化されたパフォーマンスを保証するという。
さらに標準化団体である3GPP (3rd Generation Partnership Project)のRelease 17で拡張したネットワークスライシング技術にも対応しているため、用途に応じてカスタマイズされた通信を提供することができる。
KDDIがSamsung Electronicsの5G SAコアを採用することで、KDDIの個人顧客および法人顧客は新世代のサービスやアプリケーションを利用できると説明している。
Samsung ElectronicsはKDDIに対してRANの通信設備も供給しており、新たに5G SAコアを供給することで、RANからコアネットワークまで幅広い5Gの製品をKDDIに対して供給することになった。
大規模MIMO (Massive MIMO)に対応したアンテナ一体型無線装置を含めて、5Gでは700MHz帯の低い周波数からミリ波(mmWave)の28GHz帯の高い周波数まで、それぞれの周波数に対応した無線装置をKDDIに納入した実績がある。
これまでに、スウェーデンのEricssonおよびフィンランドのNokia Solutions and NetworksもKDDIに対して5GCを供給することを発表している。
KDDIの5GCはEricsson、Nokia Solutions and Networks、Samsung Electronicsの3社となる。
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