米DISH Wireless、サムスン電子の5G無線装置を商用展開
- 2023年03月11日
- 海外携帯電話
米国(アメリカ)のDISH Network Corporationの完全子会社で同国の移動体通信事業者(MNO)であるDISH Wirelessは商用の携帯通信網で韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)から調達した無線装置の展開を開始したことが分かった。
Samsung ElectronicsはDISH WirelessがSamsung Electronics製の無線装置を使用した基地局の運用を開始したと案内している。
初期出荷の段階でSamsung ElectronicsはDISH Wirelessに対して24,000台の無線装置および第5世代移動通信システム(5G)の無線アクセスネットワーク(RAN)を運用するためのソリューションを供給しているという。
DISH WirelessはFUJITSU (富士通)、台湾のMicroelectronics Technology (台揚科技:MTI)、Samsung Electronicsから無線装置を調達する。
最初はFUJITSUから調達した無線装置を展開していたが、新たにSamsung Electronicsから調達した無線装置も展開を開始した。
なお、DISH Wirelessは無線方式として5GのNR方式を導入しているため、DISH Wirelessが調達する無線装置はNR方式に対応した無線装置となる。
FUJITSU、Microelectronics Technology、Samsung Electronicsはいずれもローバンドのトライバンド無線装置およびミッドバンドのデュアルバンド無線装置を供給する。
ほかにSamsung Electronicsは大規模MIMO (Massive MIMO)に対応したミッドバンドのアンテナ一体型無線装置も供給する計画である。
NR Bandはトライバンド無線装置がFR1のFDDのn26/n71およびSDLのn29、デュアルバンド無線装置がFDDのn66/n70、アンテナ一体型無線装置がTDDのn48もしくはn77となる。
DISH Wirelessはオープン無線アクセスネットワーク(オープンRAN)を採用しているため、異なるベンダの無線装置と制御装置を柔軟に組み合わせることができる。
全米を携帯通信事業の対象区域とするため、携帯通信網は全米で構築を進めている。
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