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ワイモバイルがPHSを完全終了、約28年の歴史に幕



SoftBank Corp.はY!mobileで展開したPHSサービスの提供を完全に終了した。

テレメタリングプラン以外のPHS向け料金プランなどは2021年1月31日をもって終了しているが、テレメタリングプランの提供は継続していた。

当初はテレメタリングプラン以外のPHS向け料金プランなどは2020年7月31日をもって終了する予定と発表していたが、2021年1月31日に延期したため、最終的には2021年1月31日をもって終了している。

テレメタリングプランはY!mobileのPHS向け料金プランのうちテレメタリング利用規約に基づくテレメタリング契約回線向けの料金プランのことである。

テレメタリングプランの終了をもってY!mobileのPHSサービスは完全に終了しており、2023年4月1日からPHSの通信網は停波を順次実施する。

日本の公衆PHSも完全に終了したことになる。

Y!mobileのPHSを振り返ると、最初は1995年7月1日にDDI TOKYO POCKET TELEPHONE (DDI東京ポケット電話)と北海道の地域事業者であるDDI HOKKAIDO POCKET TELEPHONE (DDI北海道ポケット電話)が1.9GHz帯の周波数でPHSを商用化して始まった。

1995年10月20日には東北地方、北陸地方、東海地方、関西地方、中国地方、四国地方、九州地方の地域事業者もPHSを商用化してエリアを拡大した。

2000年1月1日にはDDI TOKYO POCKET TELEPHONEを存続会社として地域事業者と合併するとともに、社名をDDI POCKETに変更している。

2004年12月3日には沖縄県でWILLCOM OKINAWA (ウィルコム沖縄)を設立して2005年1月25日にASTEL OKINAWA (アステル沖縄)からPHS事業を取得したほか、2005年2月2日にはDDI POCKETがWILLCOMに社名を改めた。

2014年6月1日にはeAccessを存続会社としてWILLCOMと合併、2014年7月1日にはeAccessからYmobile Corporationに社名を変更、2015年4月1日にはSoftBank Mobile Corp.を存続会社としてYmobile Corporationと合併、2015年7月1日にはSoftBank Mobile Corp.をSoftBank Corp.に社名を変更、2022年4月1日にはSoftBank Corp.を存続会社としてWILLCOM OKINAWAと合併した。

そのため、最後は日本全国でSoftBank Corp.がY!mobileでPHSを展開していたが、2023年3月31日をもって27年9か月と28年に近い歴史に幕を下ろした。

参考までに、SoftBank Corp.の発表によると2022年12月末時点でPHSの加入件数は12万件である。

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