iPadでプライベート5Gの動作条件を拡大へ、SA構成にも対応予定

米国(アメリカ)のAppleは一部のiPadで携帯通信技術に基づくプライベートネットワークで動作する条件を拡大することを公表した。

iPadでは日本標準時を基準として2022年10月25日に提供を開始したiPadOS 16.1から携帯通信技術に基づくプライベートネットワークに対応している。

対象の携帯通信技術は第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と第5世代移動通信システム(5G)のNR方式であるため、プライベート5Gでも動作することになる。

NR方式の無線アクセスネットワーク(RAN)構成はノンスタンドアローン(NSA)構成で利用できる。

第10世代以降のiPad、第5世代以降のiPad Air、第6世代以降のiPad mini、第3世代以降の11インチiPad Pro、第5世代以降の12.9インチiPad Proが対応している。

公衆陸上移動体通信番号(Public Land Mobile Network Number：PLMN番号)の国コード(Mobile Country Code：MCC)がプライベートネットワーク向けの999の場合に動作する仕様となっている。

2023年秋に提供を開始するiPadOS 17では動作する条件を拡大する。

NR方式のRAN構成はスタンドアローン(SA)構成にも対応することになった。

一部の国の規制当局がプライベートネットワーク向けに管理する国固有のPLMN番号および米国の市民ブロードバンド無線サービス(Citizenz Broadband Radio Service：CBRS)向けPLMN番号の315-010でも利用が可能となる。

iPadOS 16.1時点で携帯通信技術に基づくプライベートネットワークに対応した全機種が国固有のPLMN番号でLTE方式とNSA構成のNR方式、315-010でLTE方式にも対応することが決定している。

第10世代以降のiPad、第5世代以降のiPad Air、第6世代以降のiPad mini、第4世代以降の11インチiPad Pro、第6世代以降の12.9インチiPad ProではMCCが999と国固有のPLMN番号でSA構成のNR方式にも対応する予定である。

SIMはNano SIM (4FF)およびeSIMで動作する。

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