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パラオのPNCC、Lynk Globalと協力して宇宙ベースの携帯通信を商用化



パラオの移動体通信事業者(MNO)でPalauCelとして携帯通信事業を行うPalau National Communications Corporation (パラオ国立通信公社:PNCC)は米国(アメリカ)のLynk Globalと協力して宇宙ベースの携帯通信を商用化した。

Lynk Globalは宇宙空間基地局として宇宙空間の低軌道衛星で開設した基地局から携帯通信網を構築しており、提携する移動体通信事業者の加入者に携帯通信サービスを提供する。

パラオではPalau National Communications Corporationと提携して宇宙ベースの携帯通信を商用化することになった。

当初は地域と用途を限定しており、パラオの南西諸島で定期SMSを利用できる。

将来的には対象の地域をすべての遠隔地と海上を含むパラオ全土に拡大する予定である。

宇宙空間基地局から構築した携帯通信網は標準技術に準拠するため、既存の一般的な携帯端末で直接通信を行える。

Lynk Globalは世界の30以上の移動体通信事業者と宇宙ベースの携帯通信に係る商業契約を締結しているが、商用化はPalau National Communications Corporationが世界で初めてという。

これまでに、Palau National Communications Corporationはパラオ国内で第2世代移動通信システム(2G)と第3世代移動通信システム(3G)に対応した基地局を18か所、3Gと第4世代移動通信システム(4G)に対応した基地局を25か所に開設している。

しかし、南西諸島では基地局を開設しておらず、携帯通信網は圏外となっていた。

南西諸島の有人島はいずれも人口が数人から数十人と少なく、地理的な条件も影響して携帯通信網を整備することがなかった。

Lynk Globalと協力して南西諸島で初めて携帯通信網を構築したことになる。

なお、Palau National Communications Corporationは国有の会社である。

加入件数を基準にパラオで最大の移動体通信事業者となっている。

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