サウジアラビア国有のstc、Telefonicaの筆頭株主に
- 2023年09月08日
- 海外携帯電話
サウジアラビアの移動体通信事業者(MNO)でstcとして携帯通信事業を行うSaudi Telecom CompanyはスペインのTelefonicaに出資したことを発表した。
Saudi Telecom Companyは21億ユーロ(約3,307億8,323万円)でTelefonicaが発行した株式の9.9%の取得を完了したと案内している。
これにより、Saudi Telecom CompanyはTelefonicaの筆頭株主となった。
なお、当初は規定に基づきTelefonicaの議決権の4.9%超を保有する。
残りの議決権は関連する規制当局の承認次第取得できることになる。
Telefonicaに資本参加することで、事業規模を拡大して新たな領域に進出する能力を強化するという。
Saudi Telecom Companyはサウジアラビア国有の移動体通信事業者である。
加入件数を基準としてサウジアラビアでは最大手となっている。
サウジアラビア政府の公共投資ファンド(Public Investment Fund:PIF)がSaudi Telecom Companyの株式の64%を保有しており、サウジアラビア政府がSaudi Telecom Companyの経営権を有する。
サウジアラビアではSaudi Telecom Companyが免許人として携帯通信事業を展開するほか、子会社を通じてバーレーンおよびクウェート、関連会社を通じてマレーシアでも携帯通信事業を行う。
Telefonicaは子会社を通じてスペイン、ドイツ、メキシコ、アルゼンチン、ブラジル、チリ、コロンビア、エクアドル、ペルー、ウルグアイ、ベネズエラ、関連会社を通じて英国(イギリス)で携帯通信事業を展開している。
近年は中南米(ラテンアメリカ)では携帯通信事業を縮小しており、スペイン、ドイツ、ブラジル、英国を中心として携帯通信事業を強化する計画である。
Saudi Telecom Companyとしては新たに欧州(ヨーロッパ)および中南米でも携帯通信事業を行うことになる。
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