ドイツのTelekom DeutschlandがオープンRANを商用導入、富士通などと協力

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ドイツのDeutsche Telekomはオープン無線アクセスネットワーク(オープンRAN)を商用で導入したと発表した。

Deutsche Telekomは完全子会社でドイツの移動体通信事業者(MNO)であるTelekom Deutschlandを通じて携帯通信事業を展開しており、2023年12月より商用の携帯通信網にオープンRANを適用した通信設備で構成する基地局を導入している。

最初はドイツのメクレンブルク・フォアポンメルン州のノイブランデンブルク市に限定してオープンRANを適用した通信設備で構成する基地局を開設しているが、2026年12月末までにはドイツ各地の3,000か所を超える場所にオープンRANを適用した通信設備で構成する基地局の展開を拡大する計画である。

オープンRANの展開に必要な技術や基地局を構成する通信設備はFujitsu (富士通)およびフィンランドのNokiaの完全子会社で同国のNokia Solutions and Networksが供給する。

Deutsche Telekomは2023年2月27日付けの報道発表資料でTelekom DeutschlandがオープンRANの導入に向けてドイツではFujitsuおよびNokia Solutions and Networksと協力することを発表した。

2023年2月27日付けの報道発表資料ではオープンRANの標準仕様の策定を推進する標準化団体であるO-RAN ALLIANCEで策定したO-RANフロントホール仕様に準拠した無線装置をFujitsuおよびNokia Solutions and Networks、O-RANフロントホール仕様に準拠した制御装置をNokia Solutions and Networksが供給することや2023年中に商用でオープンRANを導入する計画も公表していた。

ノイブランデンブルク市では2023年12月にオープンRANを適用した通信設備で構成する基地局で第2世代移動通信システム(2G)のGSM方式、第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式、第5世代移動通信システム(5G)のNR方式の提供を開始している。

そのため、予定通りに2023年中に商用でオープンRANを導入したことになる。

Nokiaの報道発表資料で情報を提供しており、Nokia Solutions and Networksは5G AirScaleベースバンドソリューションを供給するという。

5G AirScaleベースバンドソリューションは制御装置を含むため、初期はFujitsuの無線装置とNokia Solutions and Networksの制御装置を組み合わせると思われる。