フェロー諸島のForoya Teleが5Gを商用化、基地局はエリクソン

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デンマーク領フェロー諸島の移動体通信事業者(MNO)でForoya Teleとして携帯通信事業を行うSamskiftiは第5世代移動通信システム(5G)を商用化した。

2024年4月15日に5Gの提供を開始している。

フェロー諸島全域で5Gの構築を完了しており、屋外の人口カバー率は100%に達するという。

5Gの無線方式はNR方式である。

無線アクセスネットワーク(RAN)構成は第4世代移動通信システム(4G)の無線方式であるLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成で運用している。

サブ6GHz帯(Sub6)の周波数を使用する。

基地局のベンダはスウェーデンのEricssonを採用した。

Ericssonからは基地局を構成するMassive MIMO (大規模MIMO)に対応したアンテナ一体型無線装置やEricsson Antenna Systemを含むEricsson Radio Systemの製品およびソリューションを調達している。

Samskiftiは基地局のベンダとして中国のHuawei Technologies (華為技術)およびフィンランドのNokia Solutions and Networksも検討したが、徹底的に評価した結果として技術的な能力や成果、商業的な利点などの観点からEricssonを最優先の候補者として選んだという。

なお、フェロー諸島はグリーンランドとともにデンマークの自治領である。

フェロー諸島とグリーンランドはそれぞれデンマーク本土とは異なる移動体通信事業者が携帯通信事業を行う。

これまでに、フェロー諸島の移動体通信事業者は5Gを導入していない。

そのため、フェロー諸島では初めて5Gを商用化することになった。