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ソフトバンクが避難所向けシステムを初運用、5G無線装置はQUCELL製



SoftBank Corp.は災害時に携帯通信と無線LANを同時に提供する避難所向けシステムを日本全国に配備するとともに初めて運用したことを発表した。

災害時に通信サービスを一時的に利用できない地域で暫定的な復旧手段として活用する避難所向けシステムを開発したと案内している。

避難所向けシステムは2024年7月より日本全国のネットワーク拠点に配備を開始しており、2024年9月には日本全国で運用できる体制の構築が完了したという。

大雨に伴う災害への対応として2024年9月24日からは石川県珠洲市の避難所で避難所向けシステムの運用を開始しており、避難所向けシステムを初めて運用する事例となった。

避難所向けシステムは衛星ブロードバンドインターネット、携帯通信の小型基地局、無線LANルータを組み合わせている。

携帯通信は第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式および第5世代移動通信システム(5G)のNR方式を運用できる。

SoftBank Corp.が公開した画像から小型基地局を構成する無線装置は韓国のQUCELL Networks製のQUCELL 5G + LTE Combo Small Cellがベースと思われる。

これまでに、SoftBank Corp.の周波数で動作するQUCELL Networks製の無線装置はQC-430Jが電波法に基づく工事設計認証を受けている。

そのため、SoftBank Corp.向けQUCELL 5G + LTE Combo Small Cellの型番がQC-430Jで、避難所向けシステムに組み込んだと考えられる。

なお、QC-430JはLTE方式の1.7GHz帯およびNR方式の3.4GHz帯に対応する。

バンド番号はそれぞれBand 3およびFR1のn77として運用することになる。

SoftBank

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