台湾大哥大、Lynk Globalと衛星直接通信の試験成功
- 2025年01月06日
- 海外携帯電話
台湾の移動体通信事業者(MNO)であるTaiwan Mobile (台湾大哥大)は衛星と携帯端末の直接通信の試験に成功したと発表した。
衛星と携帯端末の直接通信の試験では既存の携帯電話を利用して音声通話とSMSの送信に成功したと案内している。
米国(アメリカ)のLynk Globalと協力して衛星と携帯端末の直接通信の試験を行い、Lynk Globalの宇宙基地局の技術を用いたという。
Lynk Globalは宇宙基地局として低軌道衛星から携帯通信網を構築するSat2Phoneを展開する。
Taiwan Mobileは衛星と携帯端末の直接通信の試験でSat2Phoneを活用したことになる。
Sat2Phoneではサービスリンクは地上の移動体通信事業者が使用する周波数で標準の携帯通信技術を用いる。
そのため、既存の携帯電話で利用することができる。
Taiwan Mobileは衛星と携帯端末の直接通信の試験では周波数は900MHz帯を使用したことも公表している。
台湾は地形が複雑で自然災害がしばしば発生するため、衛星と携帯端末の直接通信は遠隔地の通信能力の強化や災害時の通信手段の確保などで有効との考え方を示した。
なお、Sat2Phoneは台湾の周辺ではパラオで商用化の実績がある。
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