DZSが経営破綻で事業停止、過去には楽天モバイルにSTU供給

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米国(アメリカ)のDZSは経営破綻に伴い事業を停止したことが分かった。

DZSと同社の完全子会社である米国のDZS ServicesおよびDZS Californiaは財務状況や業務状況とあらゆる選択を検討した結果として2025年3月14日付けで米国のテキサス州東部地区連邦破産裁判所に連邦破産法第7章(チャプター7)の適用をそれぞれ申請するとともに、破産管財人が資産と負債の管理を引き継いだ。

チャプター7の適用を申請した3社は2025年3月14日にすべての事業を実質的に停止しており、関係法令に従い清算する。

DZSは旧社名がZhone TechnologiesやDASAN Zhone Solutionsである。

Zhone Technologiesは米国のDASAN Network Solutionsと2016年4月12日に合併で合意した。

2016年9月9日に合併の一環でZhone Technologiesの完全子会社で米国のDragon Acquisition Corporationを消滅会社、DASAN Network Solutionsを存続会社とするDragon Acquisition CorporationとDASAN Network Solutionsの合併を行い、DASAN Network SolutionsがZhone Technologiesの完全子会社として存続することになった。

同時にZhone Technologiesは社名をDASAN Zhone Solutionsに変更したほか、DASAN Network Solutionsの元の唯一の株主で韓国のDASAN Networks (茶山ネットワークス)にDASAN Zhone Solutionsの全株式の58%に相当する株式を発行したため、DASAN Zhone SolutionsはDASAN Networksの子会社となった。

2020年8月24日にはDASAN Zhone Solutionsの取締役会で社名の変更を承認しており、2020年8月26日から社名はDZSとなっている。

Rakuten Mobile (楽天モバイル)向けにSTUを供給するなど日本の移動体通信事業者(MNO)とも取引の実績がある。

2025年3月14日以降は事業を停止しているが、中東を除くアジアの事業は2024年4月5日付けでDASAN Networksに売却を完了したため、アジアの顧客は直接的には影響を受けない見込みである。

なお、DASAN NetworksのDZSに対する持分比率は28.31%まで低下しており、DZSはDASAN Networksの関連会社となった。