クウェートのZain、楽天シンフォニーのOpen RANソリューションなど導入へ

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Rakuten Group (楽天グループ)の完全子会社であるRakuten Symphony (楽天シンフォニー)はクウェートの移動体通信事業者(MNO)でZainとして携帯通信事業を行うMobile Telecommunications CompanyとOpen RANの導入に向けた覚書を締結したと発表した。

Rakuten SymphonyおよびMobile Telecommunications CompanyはクウェートでクラウドネイティブなOpen RANの導入に向けた覚書を締結しており、Mobile Telecommunications Companyは覚書に基づきRakuten SymphonyのOpen RANおよびクラウドソリューションを活用してOpen RANの技術による携帯通信網を構築する。

Open RANの技術による携帯通信網は無線方式として第5世代移動通信システム(5G)のNR方式を採用しており、無線アクセスネットワーク(RAN)構成はスタンドアローン(SA)構成となる。

Mobile Telecommunications CompanyではOpen RANの技術による携帯通信網を構築するためにデータセンターのインフラストラクチャやコアネットワークの5GC、関連する通信関連も確保するという。

Rakuten SymphonyからはOpen RANに対応した分散装置や集約装置のソフトウェアに加えて、クラウドネイティブな仮想化ソフトウェアをMobile Telecommunications Companyに供給する予定である。

クウェートではOpen RANの技術による携帯通信網を構築する最初の事例となる。

Mobile Telecommunications Companyは中東とアフリカの8か国で携帯通信事業に参入しており、Mobile Telecommunications Companyを中心として関係会社と構成するZain Groupでは大規模なOpen RANの商用展開を計画している。

クウェートで展開するOpen RANはZain Groupとして計画する大規模なOpen RANの商用展開の第一段階と位置付けている。

なお、Mobile Telecommunications CompanyはZain Groupの事業を統括する役割を持つ統括会社であるが、クウェートでは携帯通信事業を展開する事業会社でもある。