台湾当局が2.6GHz帯の割り当てプランを公開、最大で6社に割り当てへ

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台湾の政府機関で電気通信事業を管轄する国家通訊伝播委員会(NCC)は2.6GHz帯の割り当てプランを公開した。

2.6GHz帯はFDD-LTEとTD-LTEで割り当てることが決まっており、周波数範囲は2550.0MHzを超え2570.0MHz以下および2620.0MHzを超え2690.0MHz以下のペアバンドで70MHz幅*2がFDD-LTEに、2575.0MHzを超え2615.0MHz以下の50MHz幅がTD-LTEとなる。

3GPPの仕様書にて規定されているBandではFDD-LTEがBand 7に該当し、2550.0MHzを超え2570.0MHz以下がアップリンク、2620.0MHzを超え2690.0MHz以下がダウンリンクである。

TD-LTEはBand 38またはBand 41、またはMulti-Frequency Band Indicator(MFBI)技術を導入してBand 38とBand 41の両方が考えられる。

割り当てプランは4種類が用意されており、各割り当てプランは下記の通りとなっている。

■プラン1
D1 FDD 20MHz幅*2 2500.0MHz～2520.0MHzと2620.0MHz～2640.0MHz
D2 FDD 15MHz幅*2 2520.0MHz～2535.0MHzと2640.0MHz～2655.0MHz
D3 FDD 15MHz幅*2 2535.0MHz～2550.0MHzと2655.0MHz～2670.0MHz
D4 FDD 20MHz幅*2 2550.0MHz～2570.0MHzと2670.0MHz～2690.0MHz
D5 TDD 25MHz幅 2575.0MHz～2595.0MHz
D6 TDD 25MHz幅 2595.0MHz～2615.0MHz

■プラン2
D1 FDD 20MHz幅*2 2500.0MHz～2520.0MHzと2620.0MHz～2640.0MHz
D2 FDD 15MHz幅*2 2520.0MHz～2535.0MHzと2640.0MHz～2655.0MHz
D3 FDD 15MHz幅*2 2535.0MHz～2550.0MHzと2655.0MHz～2670.0MHz
D4 FDD 20MHz幅*2 2550.0MHz～2570.0MHzと2670.0MHz～2690.0MHz
D5 TDD 50MHz幅 2575.0MHz～2615.0MHz

■プラン3
D1 FDD 35MHz幅*2 2500.0MHz～2535.0MHzと2620.0MHz～2655.0MHz
D2 FDD 35MHz幅*2 2535.0MHz～2570.0MHzと2655.0MHz～2690.0MHz
D3 TDD 50MHz幅 2575.0MHz～2615.0MHz

■プラン4
D1 FDD 20MHz幅*2 2500.0MHz～2520.0MHzと2620.0MHz～2640.0MHz
D2 FDD 20MHz幅*2 2520.0MHz～2540.0MHzと2640.0MHz～2660.0MHz
D3 FDD 20MHz幅*2 2540.0MHz～2560.0MHzと2660.0MHz～2680.0MHz
D4 FDD 10MHz幅*2 2560.0MHz～2570.0MHzと2680.0MHz～2690.0MHz
D5 TDD 25MHz幅 2575.0MHz～2595.0MHz
D6 TDD 25MHz幅 2595.0MHz～2615.0MHz

プラン1とプラン4の場合は最大で6社に割り当て可能、プラン2の場合は最大で5社に割り当て可能、プラン3の場合は最大で3社に割り当て可能となっている。

1社で2ブロック以上を獲得する可能性も考えられるが、1社あたりの最大の獲得帯域幅が設定される見込みであることから、3～6社に対して割り当てられることになる。

2015年第3四半期には周波数オークションを経て割り当て先が決定する見通しであり、サービスインは最低でも基地局が250局以上、またライセンスの交付から6ヶ月以内との条件が設定されると思われる。

周波数オークションには携帯電話サービスを提供する移動体通信事業者だけではなく、WiMAX事業者も参加する予定である。

一部のWiMAX事業者はTD-LTEと互換モードを含むWiMAX Release 2.1の導入を国家通訊伝播委員会より認可されており、WiMAX事業者はTDDの周波数範囲を狙うと考えられる。