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韓国で2017年にLTE-Rを商用化へ、平昌への主要交通機関となる原州江陵線で導入予定



韓国のKorea Rail Network Authority(韓国鉄道施設公団:KR)は2017年にLTE-R (LTE-Railway)を商用化する計画を発表した。

2015年12月16日に韓国のTelecommunications Technology Association(情報通信技術協会:TTA)が開催したTTA総会において、LTEベースの鉄道通信システムの要件(一般・高速鉄道)の標準案を制定し、Korea Railroad(韓国鉄道公社:KORAIL)の原州江陵線で最初にLTE-Rを商用化することで決まった。

最初に導入する原州江陵線は2017年末に開通する予定の新設路線で、湖南高速線で試験および検証を実施してから原州江陵線の開通に伴いLTE-Rを最初に商用化する予定である。

LTE-RはLTE方式をベースとして鉄道の運行管理業務などで活用できるよう特化しており、LTE方式で世界最高水準の技術を保有している韓国企業が共同で鉄道向けに開発を進める。

350km/hの高速運転時も大容量のデータ通信を実現し、鉄道制御システムなどとの連動が可能とする。

また、韓国では路線ごとに異なる鉄道通信システムを導入しており、例えば一般的な鉄道はVHF帯を用いた鉄道無線、京釜高速線はTRS-ASTRO、湖南高速線はATS-TETRAを採用しているが、各路線とも順次LTE-Rに置き換える計画としている。

LTE-Rを商用化して韓国国内の鉄道無線通信システムを単一化することで、運用や保守などの業務全般の効率化を実現し、鉄道技術を海外市場へ輸出するにあたり競争力の強化にも貢献すると見込んでいる。

列車内のサービスにもLTE-Rを活用する計画で、顧客は高画質の映像サービスの提供を受けられるという。

原州江陵線は2018年に平昌を中心に開催される2018年平昌冬季オリンピックで重要な役割を果たすと思われ、ソウルや仁川から2018年平昌冬季オリンピックの会場となる平昌、旌善、江陵にアクセスする主要な公共交通機関となる。

韓国政府や韓国の移動体通信事業者は2018年平昌冬季オリンピックに合わせて第5世代移動通信システム(5G)の披露も目指しており、2018年平昌冬季オリンピックは韓国が保有している世界をリードする移動体通信技術を世界に披露する機会となるだろう。

KR

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