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韓国の周波数オークションが終了、KTにとって最高の結果に



韓国で実施された移動体通信用の周波数オークションの結果が行政機関である未来創造科学部によって明らかにされた。
各移動体通信事業者が獲得した周波数帯と落札価格が明らかになっており、多くの韓国メディアが報じている。
今回の周波数オークションではB2ブロックとC2ブロックとD2ブロックで争われた。
B2ブロックが2.6GHz帯で40MHz幅、C2ブロックが1.8GHz帯で35MHz幅、D2ブロックが1.8GHz帯で15MHz幅となっている。
LTEでは最もメジャーで黄金周波数とも呼ばれる1.8GHz帯に人気が集まることが予想されており、特にKTは既にサービスを開始している1.8GHz帯と隣接するD2ブロックを狙っていた。
KTはメインを1.8GHz帯で展開しているため、D2ブロックを入手すれば連続した広帯域でサービスが提供できるので、設備投資額を抑えながら高速な通信サービスが利用可能となる。
帯域幅としては全ブロックの中で最も少ないが、KTにとってはそれでも欲しいくらい価値がある帯域である。
ただ、KTがD2ブロックを入手するとLTE-Advancedではなく単なるLTE UE Category 4でも高速なサービスを利用可能となるため、技術的な敷居も低くSK TelecomやLG U+はKTがD2ブロックを獲得することには反対の意見を述べたこともあった。
熾烈に争った周波数オークションの結果、KTが希望通りにD2ブロックを獲得した。
SK TeleomはC2ブロックを1兆500億ウォンで落札した。
KTのD2ブロック獲得を阻止することは避けて、C2ブロックを狙った。
この背景としては、35MHz幅と帯域幅が広いことと、もう一つ重要な理由がある。
SK Telecomが1.8GHz帯を獲得した場合は、既存の1.8GHz帯の20MHz幅を6ヶ月以内に返却する必要がある。
しかし、20MHz幅を返却すると、獲得した35MHz幅から20MHz幅を引いた15MHz幅の分だけ支払えば良いと決められていた。
そのため、落札価格は1兆500億ウォンであるが、実質支払額は4500億ウォンのみとなる。
既に1.8GHz帯を整備していることより、既存の設備を使って展開することが可能なので、SK Telecomにとっても良い結果となった。
KTの広帯域取得を阻止するより、自社のメリットを選択した合理的な判断と言えるだろう。
LG U+が獲得したB2ブロックは40MHz幅で4788億ウォンで、今回の3ブロックの中では最も広帯域ながら最も安い価格となったが、2.6GHz帯は新規に設備を整備する必要があるので、LG U+にとっては辛い結果になったと指摘する意見が多い。
今回の周波数オークションはKTとSK Telecomが望み通り結果となり、特にKTにとっては以前から獲得を熱望していたD2ブロックの獲得で終えるという最高の結果になったと考えられる。
・Daum
http://media.daum.net/issue/500/newsview?issueId=500&newsid=20130830200109803

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“韓国の周波数オークションが終了、KTにとって最高の結果に” への2件のフィードバック

  1. LTE-X より:

    SECRET: 0
    PASS:
    これで各キャリア障害なく150Mbps展開できるわけだ、上手くできてますねw
    日本でも今の1.8GHzの下の帯域に空きができるかも?という噂を聞きましたけど、もしできるのであれば既に空いてる5MHz*2を含めて早期に審議して欲しいですね。

  2. ぱおぱお より:

    SECRET: 0
    PASS:
    >LTE-Xさん
    KTは900MHz帯の干渉問題を主張していましたが、実はあれはもう解決していたって話もあるんですよねw

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