タイのJas Mobile Broadbandが4Gライセンス剥奪の危機

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タイの政府機関で電気通信事業などを管轄するNational Broadcasting Telecommunications Commission (NBTC)は900MHz帯における4Gサービスのライセンスに関するオークションを実施し、タイのJasmine International (JAS)傘下のJas Mobile Broadband (JASMBB)およびタイのTrue傘下の移動体通信事業者であるTrue Move H Universal Communicationがライセンスを獲得した。

Jas Mobile Broadbandはライセンスの獲得により移動体通信事業への新規参入が決まったが、ライセンス料の支払いの遅れが生じており、ライセンス剥奪の危機に瀕している。

オークションは長期戦となって落札額は高騰し、香港特別行政区に続いて世界で2番目に高い900MHz帯と言われることにもなった。

ライセンスを獲得した企業はNational Broadcasting Telecommunications Commissionが設定した規則に従ってライセンス料を支払う必要があるが、落札額の高騰も影響してJas Mobile Broadbandは資金調達に苦戦しており、割賦払いとなるライセンス料の1回目の支払いに支障が生じている。

National Broadcasting Telecommunications Commissionは声明を発表しており、規則に従ってライセンス料が支払われない場合はライセンスを剥奪することができると表明しており、Jas Mobile Broadbandはライセンス剥奪の危機に直面している。

Jas Mobile Broadbandはシンガポールやマレーシアの企業と合弁パートナの交渉を継続し、またタイの移動体通信事業者と国内ローミングを実施するなども検討しているが、最終的な業務提携の締結には至っておらず、ビジネスモデルの不透明性から資金調達も苦戦しているものと思われる。

NBTC