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シンガポール政府が第4の携帯電話事業者を迎え入れる方針を固める、17年ぶりの新規参入



シンガポールの行政機関で電気通信事業などを管轄するInfo-communications Development Authority of Singapore (iDA)は第4の移動体通信事業者を迎え入れる方針を固めた。

周波数オークションの規則に新規参入を狙う企業への優遇措置を盛り込み、第4の移動体通信事業者を迎え入れる方針を正式に表明したことになる。

周波数オークションでは移動体通信用に700MHz帯、900MHz帯、2.3GHz帯、2.5GHz帯を開放する計画である。

700MHz帯はFDDで703.0~748.0 MHzおよび758.0~803.0 MHzの45MHz幅*2、900MHz帯はFDDで885.0~915.0 MHzおよび930.0~960.0 MHzの30MHz幅*2、2.3GHz帯はTDDで2300.0~2340.0 MHzの40MHz幅、2.5GHz帯はTDDで2570.0~2615.0 MHzの45MHz幅となる。

なお、900MHz帯はGSM方式で移動体通信事業者3社が使用しているが、900MHz帯のライセンスが2017年4月1日となっており、移動体通信事業者3社は共同で2017年4月1日にはGSM方式を終了することを発表している。

開放する周波数のライセンス有効期間は700MHz帯が2018年1月1日から15年間、900MHz帯、2.3GHz帯、2.5GHz帯が2017年4月1日から16年間、入札単位と最低入札額は700MHz帯と900MHz帯が5MHz幅*2で2,000万シンガポールドル、2.3GHz帯と2.5GHz帯が5MHz幅で300万シンガポールドルに設定している。

しかし、この規則はあくまでも新規参入を狙う企業からの入札がなかった場合であり、新規参入を狙う企業が登場した場合は900MHz帯の10MHz幅*2と2.3GHz帯の40MHz幅は新規参入用に優先的に割り当てることを決めており、開放する900MHz帯の3分の1と2.3GHz帯のすべては実質的に新規参入用に確保している。

また、新規参入用に900MHz帯の10MHz幅*2と2.3GHz帯の40MHz幅は合わせて最低入札額を3,500万シンガポールドルに設定しており、本来であれば900MHz帯の10MHz幅*2と2.3GHz帯の40MHz幅は最低でも6,400万シンガポールドルも必要になるため、新規参入を促進するために優遇措置を用意したことになる。

新規参入はライセンス有効期間の関係から早くとも2017年4月1日となり、カバレッジ要件は2018年9月30日までにシンガポール全土の屋外、2019年9月30日までにトンネル内や建物内、2021年9月30日までにMRT駅および駅間の地下部をカバーすることを求めている。

すでにMyRepublicとConsistelの2社が新規参入を表明しており、シンガポールでは最後に新規参入した移動体通信事業者がStarHub Mobileの2000年4月であるため、17年ぶりの新規参入となる見通し。

iDA

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