タイのNBTCが6月24日に900MHz帯の周波数オークションを再実施へ

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タイの政府機関で電気通信事業などを管轄するNational Broadcasting Telecommunications Commission (以下、NBTC)は900MHz帯の周波数オークションを2016年6月24日に再実施する方針を固めた。

NBTCは2015年12月に900MHz帯の周波数オークションを実施し、Jasmine Internationalの子会社であるJas Mobile BroadbandとTrueの子会社であるTrue Move H Universal Communicationが落札した。

具体的にはJas Mobile Broadbandは895.0～905.0 MHzおよび940.0～950.0 MHzの10MHz幅*2を756億5,400万タイバーツで落札、True Move H Universal Communicationが905.0～915.0 MHzおよび950.0～960.0 MHzの10MHz幅*2を762億9,800タイバーツで落札しており、Jas Mobile BroadbandとTrue Move H Universal Communicationは2016年3月21日の16時30分(タイ標準時)までに手数料や落札額の分割払いの1回目の支払いや金融機関による融資証明の提出が必要であったが、Jas Mobile Broadbandは締切に間に合わず、事実上の落札した周波数を放棄することになった。

Jas Mobile Broadbandが放棄した周波数は再び周波数オークションで割り当てることになり、Jas Mobile Broadbandの落札額を開始価格する。

2015年12月の周波数オークションではJas Mobile Broadbandの落札額より高額で入札した企業は900MHz帯の獲得に成功したTrue Move H Universal Communicationのみであり、他の移動体通信事業者はJas Mobile Broadbandの入札額を上回る入札は断念している。

また、True Move H Universal Communicationはすでに900MHz帯を取得済みで、さらに2015年11月に実施された1.8GHz帯の周波数オークションでも周波数を取得しており、2015年に900MHz帯と1.8GHz帯の両方を取得した唯一の企業であるため、追加で900MHz帯を取得することは考えにくい。

仮に入札企業がなければ1年間は免許保有人不在となり、周波数を未使用の状態で放置することになり、2017年に改めて周波数オークションを実施すると思われる。

NBTC