フィリピンのMyPhoneがAPT700 (Band 28)に対応したスマートフォンの投入を予告

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フィリピンのMySolid Technologies and DevicesはAPT700 FDDとも呼ばれるFDD-LTE方式の700MHz帯(Band 28)に対応した製品を早期に投入することを明らかにした。

MySolid Technologies and DevicesはFacebookページを通じて間もなく700MHz帯に対応した製品を投入すると予告している。

フィリピンの政府機関で電気通信事業などを管轄するNational Telecommunications Commission (以下、NTC)はフィリピンの移動体通信事業者であるSmart CommunicationsおよびGlobe Telecomに対して新たに700MHz帯、900MHz帯、1.8GHz帯、2.3GHz帯、2.5GHz帯の利用を認めた。

Smart CommunicationsとGlobe Telecomはフィリピンでシェアの大部分を占める大手2社の移動体通信事業者であり、またSmart Communicationsと親会社が同じPhilippine Long Distance Telephone Company (フィリピン長距離電話会社：PLDT)のDigitel Mobile Philippinesは一部サービスでSmart Communicationsのネットワークを利用しており、NTCが新たに利用を認めた周波数は3社の移動体通信事業者で利用可能となる見通しである。

なお、Smart Communicationsが利用可能となる周波数範囲は下記の通りである。

720.5～738.0 MHzおよび775.5～793.0 MHz
885.0～890.0 MHzおよび930.0～935.0 MHz
1717.5～1725.0 MHzおよび1812.5～1820.0 MHz
2365.0～2380.0 MHz
2629.0～2669.0 MHz

Globe Telecomが利用可能となる周波数は下記の通りである。

703.0～720.5 MHzおよび758.0～775.5 MHz
880.0～885.0 MHzおよび925.0～930.0 MHz
1710.0～1717.5MHzおよび1805.0～1812.5 MHz
2380.0～2395.0MHz
2555.0～2595.0MHz

いずれも700MHz帯がBand 28、900MHz帯がBand 8、1.8GHz帯がBand 3、2.3GHz帯がBand 40、2.5GHz帯がBand 41に該当するが、この中でも提供エリアの拡大に有利な700MHz帯が注目されており、Smart CommunicationsとGlobe Telecomは早くも700MHz帯の展開計画を公表してアピールしている。

特にSmart Communicationsは2016年中にフィリピン全土で700MHz帯を利用することを発表し、700MHz帯を優先して展開する姿勢を明確にした。

移動体通信事業者各社が700MHz帯の利用をアピールする中で、MySolid Technologies and Devicesは早期に700MHz帯に対応した製品を投入し、多くの低価格な地場ブランドが存在するフィリピンで優位性を確保する狙いがある。

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