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バングラデシュ最古の携帯電話事業者Citycellが事業終了の危機に



バングラデシュの移動体通信事業者でCitycellブランドを展開するPacific Bangladesh Telecomは事業終了の危機に直面していることがバングラデシュメディアの報道で分かった。

バングラデシュの政府機関で電気通信事業などを管轄するBangladesh Telecommunication Regulatory Commission (BTRC)はPacific Bangladesh Telecomに対して47億7,510万バングラデシュタカの税金を2016年8月16日までに支払うよう命じている。

しかし、Pacific Bangladesh Telecomは経営が厳しい状況にあり、複数の銀行や電気通信事業者から合計1億170万バングラデシュタカの返済について圧力をかけられていることもあり、期限までにBangladesh Telecommunication Regulatory Commissionへの支払を完了させることは難しいと見られている。

Pacific Bangladesh Telecomは約702,000件の加入数を抱えるが、低品質なサービスの影響で加入数は減少傾向にある。

3GとしてCDMA2000方式を導入しているが、利用できる端末が限定されているうえに、通信障害の多発で評判は下がっている。

Bangladesh Telecommunication Regulatory Commissionはサービスに改善がなければ大幅に加入数は減少すると警告しているが、経営が厳しい状況で大規模な投資が難しく、加入数の減少によりさらに追加投資が困難な状況となり、負のスパイラルに陥った状況となっている。

Pacific Bangladesh Telecomはバングラデシュ最古の移動体通信事業者で、1989年よりバングラデシュで移動体通信事業を手掛けている。

筆頭株主はシンガポールのSingapore Telecommunications (Singtel)の全額出資子会社であるSingtel Asia Pacific Investmentsで、出資比率は44.54%である。

その他の主要株主はPacific Motorsが37.95%、Far East Telecomが17.51%となる。

過去にはベトナムのVietnam Mobile Telecom ServicesやメキシコのAmerica MovilがPacific Bangladesh Telecomの買収を検討していたが、実現には至っていない。

Pacific Bangladesh Telecomは2016年8月16日以降に事業を終了する可能性があり、Pacific Bangladesh Telecomの顧客は他社と契約するよう呼びかける声まで出ている。

Dhaka Tribune

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