タイ当局、制限を加えた外国人専用SIMカードの導入を計画
- 2016年08月04日
- 海外携帯電話
タイの政府機関で電気通信事業を管轄するNational Broadcasting and Telecommunications Commission (NBTC)は短期滞在の外国人向けに専用のSIMカードを導入する計画であることが分かった。
一般のタイ国民が利用するSIMカードとは分離し、短期滞在の外国人に対して規制を加えた専用のSIMカードを提供する方針と伝えられている。
国家安全保障上の理由から、短期滞在の外国人に対して提供するSIMカードは位置情報の特定を容易にするとしており、厳密にはSIMカードを挿入した端末の電源が切断された状態でも位置情報の特定を可能とする模様である。
タイには周辺国から多数の格安航空会社(LCC)の就航しており、タイと周辺国間の人的移動は盛んであるが、タイや周辺国ではテロの発生やテロ計画が摘発されており、人的移動が活発になるにつれて治安維持上の懸念が増大する。
このような近年の世界情勢、特に周辺国の情勢を踏まえて、セキュリティ面を考慮したSIMカードの導入を計画していると考えられる。
また、SIMカードの有効期間は短く制限し、短期滞在の外国時には有効期間が短いSIMカードを使わせることで、有効期間が切れればすぐにその電話番号を再利用することも可能としている。
タイでは休眠状態の電話番号が多く、電話番号の枯渇を防ぐためにも役立つという。
ただ、短期滞在の外国人専用向けSIMカードに関しては他の政府機関などと研究する時間が必要としており、すぐに導入されるものではないと思われる。
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