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エジプトの携帯電話事業者全社が4Gライセンスの取得を拒否



エジプトの政府機関で電気通信事業などを管轄する通信・情報技術省傘下組織のNational Telecom Regulatory Authority (NTRA)は2016年9月22日に4Gライセンスの取得に関する申請を締め切った。

4Gライセンスはエジプト国内で第4世代移動通信システム(4G)の提供を可能とするライセンスである。

締切日までに固定通信事業者のTelecom Egyptが4Gライセンスの取得を2016年8月31日に申請したが、既存の携帯電話事業者は全社が4Gライセンスを申請せず、実質的に4Gライセンスの取得を拒否することになった。

エジプトの携帯電話事業者はアラブ首長国連邦(UAE)のEmirates Telecommunications傘下のEtisalat – Misr、フランスのOrange傘下のOrange Egypt for Telecommunications、英国のVodafone傘下のVodafone Egypt Telecommunicationsの3社であり、いずれもライセンス料を不満として拒否した可能性が高い。

エジプトに関しては十分な帯域幅の確保や公正なライセンス料に懸念があり、GSM Association (GSMA)は4Gライセンスの付与に関するロードマップを作成するようエジプトの関連当局に要望した経緯もある。

外部からの助言があったにも関わらず、既存の携帯電話事業者は4Gライセンスを辞退する結果となり、National Telecom Regulatory Authorityの政策に問題があることが露呈した。

なお、既存の携帯電話事業者が4Gライセンスの取得を望まない場合、国際入札で4Gライセンスを付与する企業を決定する方針も示しており、すでにサウジアラビア、クウェート、中国の企業が関心を表明している。

通信・情報技術省

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