コソボ政府、12月にコソボの国番号を運用開始すると発表
- 2016年11月15日
- 海外携帯電話
コソボ政府は2016年12月よりコソボに割り当てられた専用の国番号の運用を開始すると発表した。
コソボは2008年2月にセルビアからの独立宣言を発表したが、セルビアは依然としてコソボをセルビアの一部として独立を認めない立場であり、またコソボで使われている電話番号はセルビアの政府機関であるRegulatory Agency for Electronic Communications and Postal Services (Ratel)が割当や管理を担当しており、コソボが専用の国番号を使うためにはセルビアの承認が必要であった。
欧州連合(EU)への加盟を目指すセルビアは加盟条件にコソボ問題の解決を提示されたこともあり、欧州連合の仲介によりコソボとの関係改善に向けた会談を重ねていた。
コソボ政府とセルビア政府は2013年4月に関係完全について合意し、合意内容にはコソボ専用の国番号の運用を承認することなど電気通信分野での協力などが含まれていた。
ただ、コソボに専用の国番号を認めることはセルビア政府の主張とは相反することになり、交渉は長期化していたが、ようやくコソボが専用の国番号を使うことでセルビアと合意し、国際電気通信連合(ITU)は2016年12月15日よりコソボ専用の国番号を認めるという。
なお、コソボの電話番号は固定電話がセルビアの国番号、携帯電話がモナコまたはスロベニアの国番号となり、国際電気通信連合はすでにコソボの国番号として+383を割当済みである。
携帯電話に関しては国連統治下の国際入札でモナコのMonaco TelecomとスロベニアのTelekom Slovenijeが事業権を落札して管理しているため、モナコとスロベニアの国番号が利用されている。
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