JASPASがTD-LTE互換の地域BWA高度化方式の基地局を開設、目黒区と協定締結
- 2016年12月17日
- Regional BWA
東京都のJASPASは地域広帯域移動無線アクセス(以下、地域BWA)高度化方式の無線局免許を取得したことが分かった。
総務省は2016年12月15日付けで公式ウェブサイト内の地域BWAのページを更新しており、JASPASが地域BWA高度化方式の基地局を開設したことが明らかにされている。
JASPASが開設した地域BWA高度化方式の基地局は1局で、送受信所は東京都目黒区である。
これまでにJASPASは目黒区と地域BWAシステムの整備及び公共サービスに関する協定を締結する計画が判明しており、目黒区において地域BWA高度化方式を活用した公共サービスの提供などを計画している。
協定内容からは平時には地域BWA高度化方式を通じて商店街での催しや住民への周知事項など地域に有益な情報を提供し、住民生活や地域経済の利便性向上を目的とすることが分かる。
また、大規模災害の発生時には住民や地域に滞在する人々に対して避難経路や災害情報が地域BWA高度化方式を通じて提供し、安全性の向上を目的にするという。
JASPASに関しては東京都目黒区自由が丘に本社を置き、決済システムなどに関連した事業を主に手掛ける。
地域BWAの制度に関しては2014年10月の制度改正によって、従来のWiMAX方式より高速な通信速度などを実現する地域BWA高度化方式の追加導入が認められ、地域BWA高度化方式としてTD-LTE方式と高い互換性を有するAXGP方式およびWiMAX Release 2.1 Additional Elements方式(以下、WiMAX R2.1 AE方式)の運用が可能となった。
なお、地域BWAの周波数は2575.0~2595.0 MHzとなり、地域BWA高度化方式は事実上のTD-LTE方式のBand 41となる。
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