ソフトバンクがT-Mobile USを買収へ、売上高で世界2位に

Tweet

SoftBankは米国の移動体通信事業者であるT-Mobile USを買収する方針を固めたことが明らかになった。
T-Mobile USは米国4位の移動体通信事業者で、買収に向けて関係者と最終調整の段階に入っているという。
2014年春にSoftBank傘下で米国3位の移動体通信事業者であるSprintを通じてT-Mobile US株の大半を取得する予定としている。
買収額は2兆円を超える見通しで、取引が成功すればSoftBankグループの移動体通信事業は中国のChina Mobile(中国移動)に次ぐ世界2位となる。
T-Mobile USはDeutsche Telekomの子会社であり、T-Mobile USの買収についてはDeutsche Telekomと調整している。
買収方式等を検討しており、株式交換ではなく株式公開買い付け等の現金での買収となる可能性が有力視されている。
T-Mobile USはT-Mobile USA時代の2013年5月にMetroPCSを買収してT-Mobile USと変更している。
SoftBankは2013年7月にSprintの買収に成功しているが、契約数では1位と2位のVerizon WirelessとAT&T Mobilityが1億1000万件前後なのに対してSprintは5500万件程度に留まっている。
T-Mobile USを買収することで単純計算で約1億契約となり、契約数では米国で3トップを形成することになる。
SoftBankは統合会社の6～7割程度の株式を確保して経営の主導権を握るとされており、日米の契約数を合わせると1億4000万件となる。
巨大グループを形成することでメーカーに対する交渉力を強め、調達コスト削減等に努めるという。
尚、買収を完了させるには米連邦通信委員会や米司法省の承認が必要である。
・日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD240RP_U3A221C1MM8000/?dg=1