LTE端末は医療機器の動作に影響を与えないと総務省が明らかに

Tweet

総務省は2012年度における植込み型心臓ペースメーカや植込み型助細動器等の植込み型医療機器に対して電波が与える影響に関する調査結果を明らかにした。
LTE方式の携帯電話端末の実機による影響測定を実施した結果、植込み型医療機器への動作に影響を与えなかったという。
調査方法は植込み型医療機器の中から選定した25機種を対象に、スクリーニング測定を経た上で携帯電話端末の実機を用いて影響測定を実施したとのことである。
総務省では2000年度から新たに導入された各種電波利用機器を対象に植込み型医療機器への影響を調査しており、近年はスマートフォンやタブレット型端末等でLTE方式に対応した端末が普及しており、2012年度においてはLTE方式の携帯電話端末から発射される電波が植込み型医療機器に及ぼす影響について調査をしている。
影響測定は820.00MHzと1754.9MHzと1954.8MHzの3周波数において実施したと公表している。
調査の結果、LTE端末が発射する電波が植込み型医療機器に影響を与えないことが明らかになり、この調査結果を踏まえて各種電波利用機器の電波が植込み型医療機器へ及ぼす影響を防止するための指針の対象をLTE方式の携帯電話端末にも拡張して従来の携帯電話端末に関する指針を適用することが適切との結論に達している。
・総務省
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/02kiban16_03000187.html