台湾で2.1GHz帯と1.8GHz帯の周波数オークション第1段階が終了

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台湾の政府機関で電気通信分野を管轄する国家通訊伝播委員会(National Communications Commission：NCC)は第3回4G周波数オークションとして開催した2.1GHz帯および1.8GHz帯の周波数オークションの第1段階を終了した。

移動体通信向けの周波数オークションとなり、既存の移動体通信事業者であるChunghwa Telecom (中華電信)、Taiwan Mobile (台湾大哥大)、Far EasTone Telecommunications (遠傳電信)、Taiwan Star Telecom (台湾之星電信)、Asia Pacific Telecom (亞太電信)の5社が参加を認められた。

対象の周波数は2.1GHz帯が60MHz幅*2、1.8GHz帯が15MHz幅*2、合計で75MHz幅*2となる。

なお、2.1GHz帯の60MHz幅*2のうち55MHz幅*2は再割当、2.1GHz帯の5MHz幅*2と1.8GHz帯の15MHz幅*2が新規割当である。

入札単位のブロックは2.1GHz帯と1.8GHz帯ともに1ブロックあたり5MHz幅*2で、2.1GHz帯はEV1、EV2、EV3、EV4、EV5、EV6、EV7、EV8、EV9、EV10、EV11、EV12の12ブロック、1.8GHz帯はC6V1、C6V2、C6V3の3ブロック、合計で15ブロックが用意された。

また、1ブロックあたりの最低落札額は2.1GHz帯が19億台湾ドル(約72億円)、1.8GHz帯が22億台湾ドル(約83億円)に設定されている。

周波数オークションの第1段階は2017年10月31日から2017年11月3日にかけて実施し、38ラウンドにわたり入札が行われた。

最終的に2.1GHz帯は12ブロックのうち100%となる12ブロック、1.8GHz帯は3ブロックのうち33.3%に相当する1ブロック、全体では15ブロックのうち86.7%に相当する13ブロックが落札される結果となった。

落札総額は282億6,500万台湾ドル(約1,069億円)に達した。

各ブロックの落札者と落札額は下記の通りで、括弧内が落札額となる。

EV1：Chunghwa Telecom (21億5,000万台湾ドル)
EV2：Far EasTone Telecommunications (21億5,000万台湾ドル)
EV3：Chunghwa Telecom (22億1,500万台湾ドル)
EV4：Far EasTone Telecommunications (21億5,000万台湾ドル)
EV5：Far EasTone Telecommunications (22億1,500万台湾ドル)
EV6：Taiwan Mobile (21億5,000万台湾ドル)
EV7：Taiwan Mobile (21億5,000万台湾ドル)
EV8：Taiwan Star Telecom (22億1,500万台湾ドル)
EV9：Chunghwa Telecom (21億5,000万台湾ドル)
EV10：Taiwan Mobile (21億5,000万台湾ドル)
EV11：Chunghwa Telecom (21億5,000万台湾ドル)
EV12：Taiwan Mobile (21億5,000万台湾ドル)
C6V1：Chunghwa Telecom (22億7,000万台湾ドル)
C6V2：流札
C6V3：流札

その他のデータは下記の通り。

―帯域幅順 (括弧内は落札帯域幅における比率)
5ブロック/25MHz幅*2 (38.5%)：Chunghwa Telecom
4ブロック/20MHz幅*2 (30.8%)：Taiwan Mobile
3ブロック/15MHz幅*2 (23.1%)：Far EasTone Telecommunications
1ブロック/5MHz幅*2 (7.7%)：Taiwan Star Telecom
0ブロック (0%)：Asia Pacific Telecom

―落札額順 (括弧内は合計落札額における比率)
109億3,500万台湾ドル(38.7%)：Chunghwa Telecom
86億台湾ドル(30.4%)：Taiwan Mobile
65億1,500万台湾ドル(23.0%)：Far EasTone Telecommunications
22億1,500台湾ドル(7.8%)：Taiwan Star Telecom
0台湾ドル(0%)：Asia Pacific Telecom

周波数オークションには第2段階が用意されており、周波数を確保した移動体通信事業者各社が連続した帯域幅を確保できるよう調整が行われる。

移動体通信事業者各社で調整が合意に至らない場合、第1段階の結果に基づいて周波数が割り当てられる。

ライセンスの有効期間は発給日から2033年12月31日までとなる。

なお、Asia Pacific Telecomは周波数オークションに参加したが、周波数の取得を断念した。

NCC