北南首脳会談で板門店に両国の移動基地局車を搬入へ
- 2018年04月21日
- DPRK
朝鮮民主主義人民共和国(以下、北朝鮮)と大韓民国(以下、南朝鮮)は両国首脳会談に合わせて両国の移動体通信事業者(MNO)の移動基地局車を軍事境界線上の板門店に搬入することが分かった。
北朝鮮の金正恩国務委員長と南朝鮮の文在寅大統領は2018年4月27日に板門店で北南首脳会談を開催する。
北朝鮮および南朝鮮の移動体通信事業者は板門店に基地局を設置しておらず、遠方捕捉で稀に通信できることもあるが、基本的に板門店では十分に携帯電話サービスを利用できない。
北南首脳会談の実施に伴い、準備などで各国当局が連絡手段を確保する必要がある。
そのため、板門店で一時的に通信環境を整備する目的で、移動基地局車を板門店に搬入することで合意した。
移動基地局車の搬入は先に北朝鮮側が提案し、南朝鮮がその提案を受け入れたという。
筆者は北朝鮮側から板門店を訪問してネットワークを検索したが、北朝鮮と南朝鮮ともに移動体通信事業者のネットワークは検出できず、確かに板門店では意図的にネットワークを整備していないように見受けられた。
ただ、近くに居合わせたロシア人のスマートフォンは南朝鮮の移動体通信事業者のネットワークに接続し、国際ローミングを案内するSMSを受信したが、すぐに圏外になったという。
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