タイのdtacが2018年Q3の業績を発表、赤字転落に

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タイの移動体通信事業者(MNO)でdtacブランドを展開するTotal Access Communicationは2018年第3四半期の業績を発表した。

2018年第3四半期の連結売上高は前年同期比4.5%減の179億6,300万タイバーツ(約620億円)、EBITDAは前年同期比7.1%減の71億9,200万タイバーツ(約248億円)、EBITDAマージンは前年同期比1.2ポイント減の40.0%、当期純損益は前年同期比253.2%減で9億2,100万タイバーツ(約32億円)の赤字となった。

前年同期比で減収減益を記録し、赤字転落したことになる。

2018年第3四半期末の事業データも公開されている。

移動体通信サービスの加入件数はTotal Access Communicationのポストペイド契約が前年同期比53%減の15万2,000件、プリペイド契約が前年同期比75%減の10万5,000件、dtac TriNetのポストペイド契約が前年同期比12%増の582万4,000件、プリペイド契約が前年同期比11%減の1,521万8,000件、すべての合計が前年同期比7.8%減の2,129万9,000件である。

タイバーツ(THB)ベースのARPU (1回線当たり月間平均収入)はポストペイド契約が前年同期比0.6%減の561タイバーツ(約1,937円)、プリペイド契約が前年同期比3.9%減の147タイバーツ(約508円)、ポストペイド契約とプリペイド契約の総合が前年同期比5.0%増の256タイバーツ(約884円)となった。

Total Access Communicationの移動体通信事業は同社がタイ国有のCAT Telecomから借用した周波数を利用して手掛けるほか、タイの政府機関で電気通信分野の規制を担う国家放送通信委員会(National Broadcasting Telecommunications Commission：NBTC)より直接的に周波数の利用免許を取得したdtac TriNetを通じて手掛ける。

dtac TriNetはTotal Access Communicationの子会社で、Total Access Communicationによる出資比率は99.99%となっている。

また、Total Access CommunicationはノルウェーのTelenorの子会社で、Telenorによる経済的持分は65.02%である。

dtac