MPEG関連の特許侵害でファーウェイとZTEが敗訴
- 2018年11月24日
- 海外携帯電話
米国のMPEG LAはドイツで2社の中国企業を相手に提起した特許侵害訴訟で勝訴したと発表した。
MPEG LAはMPEGに関連した特許を取り扱う特許プール管理会社で、MPEG LAが保有するAVC/H.264 (MPEG-4 Part 10)の標準必須特許を中国のHuawei Technologies (華為技術)およびZTE (中興通訊)が合意なく無断でスマートフォンを含めた携帯電話に搭載したため、MPEG LAはドイツのデュッセルドルフ地方裁判所でHuawei Technologiesのドイツ法人であるHuawei Technologies DeutschlandおよびZTEのドイツ法人であるZTE Deutschlandを相手取り訴訟を提起していた。
デュッセルドルフ地方裁判所はHuawei Technologies DeutschlandおよびZTE DeutschlandがMPEG LAのAVC特許ポートフォリオライセンスを侵害しており、またMPEG LAのAVC特許ポートフォリオライセンスは公正かつ合理的で非差別的と判断したという。
MPEG LAの主張を認める判決となり、MPEG LAはデュッセルドルフ地方裁判所の判決を受けて、知的財産権を尊重する必要があることを確認し、標準的な技術を単一のライセンスを使用して適正な価格で提供するMPEG LAのAVC特許ポートフォリオライセンスが広く認められたとアピールしている。
MPEG LAとしては引き続きAVC特許ポートフォリオライセンスを締結済みの2,000社に近いライセンシーにHuawei TechnologiesおよびZTEも加わるよう要請を継続する方針である。
なお、Huawei Technologies DeutschlandおよびZTE Deutschlandはデュッセルドルフ地方裁判所の判決に控訴することができる。
スポンサーリンク
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。