奈良市と近鉄ケーブルネットワークが地域BWAに関する協定を締結
- 2018年12月19日
- Regional BWA
奈良県奈良市はKintetsu Cable Network (近鉄ケーブルネットワーク:KCN)と地域広帯域移動無線アクセス(以下、地域BWA)に関する協定を締結したと発表した。
大規模災害が発生した場合、断線などで通信回線が利用不可となる事象が想定されるため、ほかの方法で通信環境を準備しておくことが有用とされている。
また、避難所をはじめとした防災拠点などで情報の入手や安否確認に使える無料のインターネット環境を整備するためにも、地域BWAの活用が期待されており、防災拠点での通信環境の整備を目的として地域BWAに関する協定を締結したという。
協定締結年月日は2018年11月14日である。
地域BWAに関する協定では、奈良市は大規模災害が発生時の通信環境の改善のため、地域BWAを利用できるエリア内で平時より避難所などの防災拠点における通信回線の整備を要請し、Kintetsu Cable Networkは通信回線の整備要請に対して地域BWAを利用して可能な限り、無線通信環境の整備を支援すると定めている。
まずは奈良市内で2局の地域BWAの基地局を設置する計画で、設置場所は西大寺マイクロ鉄塔および近鉄奈良ビルとなる。
Kintetsu Cable Networkは奈良県生駒市に本社を置く企業である。
すでに奈良県橿原市で地域BWAの免許を取得しており、地域BWAの高度化方式としてTD-LTE方式と高い互換性を確保したAXGP方式を採用している。
Hanshin Cable Engineering (阪神ケーブルエンジニアリング:HCE)のコア設備を利用しており、奈良市でも同様となる見込み。
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