Sony MobileとイタリアのTIM、5Gの研究開発で連携強化

Sonyの全額出資子会社であるSony Mobile Communicationsとイタリアの移動体通信事業者(MNO)であるTIMはイタリアにおける第5世代移動通信システム(5G)の研究開発で戦略的協力関係の構築に合意したと発表した。

Sony Mobile CommunicationsとTIMは5Gの技術開発を加速させるという共通の目標に向けて、協力関係を強化する狙いである。

TIMはイタリア国内で保有する研究開発拠点をSony Mobile Communicationsに提供し、Sony Mobile Communicationsによる5G端末の開発を支援するという。

Sony Mobile Communicationsがイタリア向けの商用の5G端末を開発するにあたり、すべての開発段階でTIMの研究開発拠点のリソースを提供するほか、TIMが保有する5Gの試験設備にもアクセスできるようにする。

Sony Mobile Communicationsが保有する端末の専門知識とTIMが保有する移動体通信事業者としての経験を組み合わせ、常に相乗効果を発揮できるよう努めると表明している。

共同で商用の5Gサービスおよび5G端末の立ち上げを目指すほか、5GのみならずIoTでも消費者向けや企業向けを問わずビジネスと技術のコラボレーションを強化するという。

なお、イタリアでは周波数オークションを通じてすでに5G向け周波数の割当てを実施した。

TIMはサブ6GHz帯で700MHz帯および3.5GHz帯、ミリ波(mmWave)で26GHz帯の確保に成功した。

700MHz帯はFDDで10MHz幅*2、3.5GHz帯はTDDで80MHz幅、26GHz帯はTDDで200MHz幅を保有する。

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