タイ最大手のAISが2019年Q1の業績を発表
- 2019年05月12日
- 海外携帯電話
タイのAdvanced Info Service (AIS)は2019年第1四半期の業績を発表した。
2019年第1四半期の連結売上高は前年同期比5.7%増の432億6,200万タイバーツ(約1,507億3,874万円)、親会社の所有者に帰属する当期純利益は前年同期比5.8%減の75億7,000万タイバーツ(約263億7,632万円)となった。
前年同期比で増収減益を記録したことになる。
また、移動体通信役務および携帯端末の販売を含めた携帯通信事業の売上高は前年同期比4.7%増の408億7,600万タイバーツ(約1,424億2,514万円)である。
連結売上高のうち携帯通信事業が94.5%を占めており、Advanced Info Serviceにとって携帯通信事業が最大の事業となっている。
2019年第1四半期末の事業データも公開されている。
移動体通信役務の加入件数はポストペイド契約が前年同期比12.0%増の8,543,800件、プリペイド契約が前年同期比1.6%増の32,946,900件となった。
ポストペイド契約とプリペイド契約の合計は前年同期比3.6%増の41,490,700件となり、加入件数は増加傾向にある。
移動体通信役務の加入件数のうち、ポストペイド契約の比率は20.6%、プリペイド契約の比率は79.4%となっている。
ポストペイド契約の比率が増加傾向にあるが、依然としてプリペイド契約が圧倒的多数の状況である。
また、データ通信の加入率は前年同期比2ポイント増の62%、第4世代移動通信システム(4G)に対応した端末の利用率は前年同期比13ポイント増の63%となった。
データ通信加入回線における月間平均データ通信量はポストペイド契約が前年同期比57%増の14.4GB、プリペイド契約が前年同期比47%増の10.3GB、ポストペイド契約とプリペイド契約の合計が前年同期比50%増の11.4GBとなり、前年同期比でデータ通信の需要が急激に増大したことが分かる。
4Gに対応した基地局数は前年同期比34%増の88,600局である。
2019年第1四半期におけるタイバーツ(THB)ベースのARPU (1回線当たり月間平均収入)はポストペイド契約が前年同期比2.3%減の564タイバーツ(約1,965円)、プリペイド契約が前年同期比5.4%減の174タイバーツ(約606円)、ポストペイド契約とプリペイド契約の総合が前年同期比1.9%減の253タイバーツ(約881円)となった。
ARPUはポストペイド契約とプリペイド契約ともに低下傾向にある。
なお、移動体通信事業は子会社のAdvanced Wireless Network (AWN)を通じて手掛けている。
Advanced Wireless Networkはタイで最大手の移動体通信事業者(MNO)となり、Advanced Info Serviceによる出資比率は99.99%となっている。
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