業績不振のHTC、最高経営責任者が交代
- 2019年09月17日
- 海外携帯電話
台湾のHTC (宏達国際電子)は最高経営責任者に相当する執行長および社長に相当する総経理が交代したと発表した。
これまで、王雪紅が董事長兼執行長兼総経理を務めていたが、2019年9月17日付けで執行長兼総経理を交代したという。
2019年9月17日からはイヴ・メートルが執行長兼総経理を務めることになる。
なお、王雪紅は引き続き会長に相当する董事長の立場は維持する。
王雪紅は2015年3月20日に執行長に就任しており、約4年半にわたりHTCの執行長を務めたことになるが、その期間にHTCの業績は大幅に悪化し、時価総額も大幅に下落した。
四半期ベースの業績では王雪紅が執行長に就任した直後の2015年第2四半期には赤字転落し、それから2017年第4四半期まで11四半期連続で赤字を記録、また2018年第2四半期から2019年第2四半期まで5四半期連続で赤字が続いている状況にある。
王雪紅が執行長に就任する前からHTCの業績はすで下降していたが、王雪紅はHTCを再建することができず、経営状況がより深刻化した。
イヴ・メートルはフランスの移動体通信事業者(MNO)であるOrangeからHTCに入社しており、直近ではOrangeのConsumer Equipment and Partnerships事業部でエグゼクティブ・ヴァイスプレジデントを務めていた。
2005年にOrangeでDevices事業部のシニア・バイスプレジデントに就任した際に、業務で初めてHTCと関与したという。
HTCはイヴ・メートルの経験と構想が第5世代移動通信システム(5G)、仮想現実(VR)および拡張現実(AR)、人工知能(AI)などHTCの多様な技術ポートフォリオ全体に革新をもたらすと期待感を示している。
スポンサーリンク
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。