ザンビア当局、Vodafone Zambiaのライセンスを剥奪
- 2019年09月29日
- 海外携帯電話
ザンビアの政府機関で電気通信分野などの規制を司るザンビア情報通信技術局(Zambia Information and Communications Technology Authority:ZICTA)は同国の移動体通信事業者(MNO)であるMobile Broadbandに対して付与されたライセンスを取り消すと発表した。
ザンビアでは移動体通信事業者として運営するための要件が法で規定されているが、経営が悪化するMobile Broadbandは技術的および財政的の観点から法で規定された要件を満たせない状況に陥った。
そのため、ザンビア情報通信技術局の幹部が2019年9月12日に特別会議を開催し、Mobile Broadbandに対して付与されたライセンスの取り消しを決定したと説明している。
Mobile Broadbandのライセンスの取り消しには周波数の利用権なども含まれており、2019年9月20日から30日後に発効する。
ライセンスの取り消しに伴い、Mobile Broadbandは事業を終了することになる。
Mobile Broadbandは2016年6月9日にザンビアで移動体通信事業を開始しており、英国のVodafone Groupと締結したブランドライセンス契約に基づいて、Vodafoneのブランド名で展開してきた。
通信方式はLTE (TDD)方式を導入しており、当初はデータ通信のみを提供してきたが、2018年3月27日には音声通話を提供するためのライセンスも取得した。
LTEネットワーク上で音声通話を実現するVoLTE (Voice over LTE)の導入を計画していたが、経営が厳しくなる中でVoLTEを予定通りに導入できず、幹部の辞任も起きていた。
Mobile Broadbandはザンビアに参入してから3年強でライセンスの取り消しによって撤退することになる。
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