NTTドコモの2019-2020冬春スマホは4Gの集大成、次期ハイエンドは5Gに

Tweet

NTT DOCOMOが展開するドコモ スマートフォンの次期ハイスペックモデルは第5世代移動通信システム(5G)に対応することが分かった。

NTT DOCOMOは2019年10月11日に2019-2020冬春 新サービス・新商品発表会を開催し、2019年-2020年冬春向けの新商品を発表した。

同日にはNTT DOCOMOの関西支社でも2019-2020冬春 新サービス・新商品発表会が行われたため、関西支社の2019-2020冬春 新サービス・新商品発表会に参加してきた。

NTT DOCOMOはドコモ スマートフォンのラインナップをハイスペックモデルとスタンダードモデルで展開している。

囲み取材ではハイスペックモデルは同日に発表した機種が最後の第4世代移動通信システム(4G)の機種になると明らかにされた。

価格を重視したスタンダードモデルでは引き続き4Gの機種を投入する模様であるが、性能を重視したハイスペックモデルは次期機種から5Gに対応するという。

なお、ここで述べる4Gの機種は5Gに非対応の機種を指し、5Gの機種は5Gおよび旧世代の方式に対応した機種を指しており、5Gの機種が4Gなど旧世代の通信に非対応となるわけではない。

2019年-2020年冬春向けのハイスペックモデルでは2019年度冬に発売するSHARP製のAQUOS zero2 SH-01Mが最後に発売される予定で、ハイスペックモデルではAQUOS zero2 SH-01Mが最後の4Gの機種となる見込み。

▲
2019年度冬に発売予定のAQUOS zero2 SH-01M

そして、最も気になる5Gに対応した機種を発売する時期であるが、これに関しては明らかにされなかった。

5Gの商用化に合わせて改めて5Gに対応した機種を発表する予定との説明にとどまった。

NTT DOCOMOは2020年春に5Gを商用化する予定で、より具体的な時期は不明である。

ただ、特定基地局の開設計画ではKDDIおよびOkinawa Cellular Telephone (沖縄セルラー電話)は2020年3月、SoftBankは2020年3月頃に5Gを商用化する計画と記しており、NTT DOCOMOは競合他社と同時期もしくは少し早いタイミングで5Gを商用化するために準備を進めていると思われる。

2020年3月頃に改めて発表会を開催し、5Gのサービスに関する詳細や対応した機種を発表する可能性が高い。

2019年-2020年冬春向け新商品は「5G時代を見据え、4Gの集大成となる新商品」として公開されたが、ドコモ スマートフォンのラインナップは5機種と少ない印象を受けた。

5Gに対応した機種の追加があるとの証言こそ得られなかったが、2020年春に5Gに対応した機種が追加される可能性は十分に考えられ、そうならばラインナップが絞られた理由も分かる。

また、NTT DOCOMO向けに5Gに対応した機種を投入するメーカーも気になるところで、少なくとも韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)は投入すると思われる。

Samsung Electronicsの日本法人であるSamsung Electronics Japan (サムスン電子ジャパン)の営業担当者はメーカー側としては2020年春に5Gに対応した機種を投入する準備はできていると述べた。

2020年春であればSamsung Galaxy S11シリーズが発売される時期であり、日本でもSamsung Galaxy S11シリーズの5G版が登場することに期待したい。

その他、FUJITSU CONNECTED TECHNOLOGIES (富士通コネクテッドテクノロジーズ：FCNT)、韓国のLG Electronics、SHARP、Sony Mobile CommunicationsなどNTT DOCOMO向けにスマートフォンを供給する主要なメーカーも2020年春または2020年夏頃には5Gに対応した機種を順次投入する可能性が高いと推測している。

なお、NTT DOCOMOの5GはNR方式とLTE方式が連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成となり、NR Bandはn78、n79、n257を採用する。

▲
NTT DOCOMOの2019-2020冬春向け新商品