阪神ケーブルエンジニアリング、京都府内で最初の地域BWAの免許取得
- 2020年06月05日
- Regional BWA
Hanshin Electric Railway (阪神電気鉄道)の完全子会社であるHanshin Cable Engineering (阪神ケーブルエンジニアリング:HCE)は京都府内で地域広帯域移動無線アクセス(以下、地域BWA)の高度化方式の無線局免許を取得したことが分かった。
総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)が運用する電波利用ホームページで無線局免許の情報が公開された。
Hanshin Cable Engineeringは京都府乙訓郡大山崎町で5局の地域BWAの無線局免許を2020年6月1日付けで取得した。
無線局の種別は基地局、周波数は2.5GHz帯の20MHz幅となっている。
制御所は大阪府大阪市西区と記載されており、Hanshin Cable Engineeringが構築したコア設備に接続するが、監視制御所は埼玉県さいたま市大宮区と記載されているため、SoftBankの子会社であるWireless City Planning (WCP)の基地局を使用すると分かる。
地域BWAは制度改正に伴い従来のWiMAX方式と比較して高速な通信速度などを実現できる地域BWAの高度化方式の導入が認められ、地域BWAの高度化方式としてLTE (TDD)方式と高い互換性を確保したAXGP方式もしくはWiMAX Release 2.1 Additional Elements方式(WiMAX R2.1 AE方式)を運用できる。
すでにHanshin Cable Engineeringは大阪府と兵庫県の自治体で地域BWAの高度化方式としてAXGP方式を導入しており、大山崎町でもAXGP方式の導入は確実で、事実上のLTE (TDD)方式のBand 41である。
これまでに、京都府内で地域BWAの高度化方式の無線局免許を取得した事業者は存在せず、Hanshin Cable Engineeringが京都府内で最初の地域BWAの高度化方式の無線局免許を取得したことになる。
なお、京都府内ではHanshin Cable Engineeringと京都市が地域BWAの整備に関して合意に達しており、Hanshin Cable Engineeringは京都市でも地域BWAの高度化方式を整備することが分かっている。
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