FoxconnがメキシコでiPhoneの製造を検討か
- 2020年08月26日
- Apple関連
Foxconnの通称で知られる台湾のHon Hai Precision Industry (鴻海精密工業)はメキシコで米国のAppleが開発したiPhoneを製造する可能性が浮上した。
Hon Hai Precision Industryは子会社を通じて中国、インド、ブラジルでiPhoneを製造しているが、REUTERSの報道によるとiPhoneを製造するための工場をメキシコに開設することを検討しているという。
インドとブラジルでもiPhoneを製造しているが、インドでは国内製造を推進するインド政府の政策に呼応するための取り組みで、ブラジルではスマートフォンを含めた輸入製品に対する高額で複雑な課税制度に対応するための取り組みとなり、基本的にインドとブラジルでは製造国で販売する目的で製造するため規模は大きくない。
事実上、iPhoneの製造は中国が中心となる。
ただ、中国と米国の対立が深まる中で、iPhoneの製造を中国以外の国に移転することを検討しており、メキシコを候補として検討が行われている模様である。
米国の隣国であるメキシコは地理的には米州の中心で、製造コストを米国より低廉に抑えられるため、地理的な理由や製造コストを考慮してメキシコを候補としている可能性が考えられる。
Hon Hai Precision Industryは子会社を通じてすでにメキシコで複数の工場を運営しており、メキシコでは主にサーバやテレビなどを製造している。
過去にはメキシコでスマートフォンも製造しており、カナダのBlackBerryが開発したスマートフォンをメキシコの工場で製造した実績がある。
また、Hon Hai Precision Industryのほかに台湾のPegatron (和碩聯合科技)および中国のLuxshare Precision Industry (立訊精密工業)もメキシコに工場を開設することを検討しているという。
Pegatronは中国の子会社を通じてiPhoneを製造しており、Luxshare Precision Industryは台湾のWistron (緯創資通)よりiPhoneの製造を行う中国のWistron InfoComm Manufacturing (Kunshan) (緯新資通(昆山))を取得することで当事者間で合意に達したため、それに伴いiPhoneの製造に参入すると見込まれている。
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