NTTドコモ、ミリ波の28GHz帯を利用した5Gを9月23日に開始
- 2020年09月18日
- docomo-総合
NTT DOCOMOは第5世代移動通信システム(5G)でミリ波(mmWave)の利用を開始すると発表した。
これまで、NTT DOCOMOはNR方式に準拠した5Gを2020年3月25日より提供しているが、周波数は当初よりサブ6GHz帯の3.7GHz帯および4.5GHz帯を利用してきた。
2020年9月23日からは5Gで新たにミリ波(mmWave)の28GHz帯の利用を開始する。
NR Bandは3.7GHz帯がFR1のn78、4.5GHz帯がFR1のn79、28GHz帯がFR2のn257となる。
3.7GHz帯または4.5GHz帯を利用した5Gでは通信速度が下り最大3.4Gbps/上り最大182Mbpsであるが、28GHz帯を利用した5Gでは通信速度が下り最大4.1Gbps/上り最大278Mbpsに高速化を実現できる。
また、2020年冬以降に28GHz帯を利用した5Gでは上り最大278Mbpsから上り最大480Mbpsに高速化する予定である。
28GHz帯の5Gを利用できる場所は2020年9月23日の時点で66ヶ所となり、2020年9月末時点では164ヶ所に拡大する計画を案内している。
近畿地方では2020年9月末時点で28GHz帯の5Gを利用できる場所は京都府京都市に所在するJR京都駅の八条口前広場周辺および北側中央口前広場周辺、大阪府大阪市に所在するJR大阪駅の駅前交差点周辺、大阪府東大阪市に所在する東大阪市花園ラグビー場のスタンドおよび入場ゲート周辺となる。
2020年9月23日の時点で28GHz帯の5Gに対応する機種はSHARP製のモバイル無線LANルータであるWi-Fi STATION SH-52Aの1機種となっている。
2020年冬以降にFUJITSU CONNECTED TECHNOLOGIES (富士通コネクテッドテクノロジーズ:FCNT)製のスマートフォンであるarrows 5G F-51Aおよび韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)製のスマートフォンであるGalaxy S20+ 5G SC-52Aも28GHz帯の5Gに対応する。
いずれの機種もソフトウェアのアップデートで28GHz帯の5Gに対応するため、28GHz帯の5Gを利用するためには対象のソフトウェアのアップデートを適用する必要がある。
NR方式は第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成で運用しているため、E-UTRA-NRデュアルコネクティビティ(EN-DC)を実装してNR方式とLTE方式で同時通信することになり、5Gの通信速度は同時通信時の理論値となる。
下り最大4.1Gbpsを実現するEN-DCの組み合わせはDC_1A-3A-42D_n257Iである。
28GHz帯の5Gを利用できる場所はNTT DOCOMOの公式ウェブサイトで順次公開するという。
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