NECが英国にOpen RANの事業開発拠点を設立、5Gの国際展開を加速
- 2020年11月21日
- 海外携帯電話
NEC Corporation (日本電気)はOpen RANの国際展開を加速するために英国で事業開発拠点(Center of Excellence)を設立すると正式に発表した。
英国で事業開発拠点を設立して第5世代移動通信システム(5G)の国際展開の加速に向けて体制を強化するという。
英国で設立する事業開発拠点ではNEC Corporationの海外におけるOpen RAN事業において、事業開発、製品開発支援、ソリューション開発、プロジェクト実行、テクニカルサポートなどを行う役割を担う。
Open RANに関わるNEC Corporationの無線技術やネットワーク機能仮想化事業で培った知識、日本における大規模なOpen RANの商用ネットワークの導入を支援した経験、無線ネットワークなど通信ネットワーク構築における長年にわたるグローバルな実績や経験を活用し、世界の通信事業者によるOpen RANの導入を支援する計画である。
また、Open RANの国際展開の加速に向けてインドに事業開発拠点の機能の一部としてOpen RANラボを開設することも同時に案内している。
インドで開設するOpen RANラボではOpen RANエコシステムを構築してマルチベンダ環境で相互接続検証、製品およびシステムの性能検証や品質検証を行う。
英国における事業開発拠点の開設に関しては、すでに英国の政府機関である国際通商省(Department for International Trade)が公表していた。
NEC Corporationの会長と英国の国際通商相が会談を行い、事業開発拠点の設立をはじめとして英国における5Gの展開や協業に関して協議したことが分かっていた。
国際通商省としてはNEC Corporationの英国における5Gの展開を支援する方針を示している。
英国政府は同国の通信事業者による中国のHuawei Technologies (華為技術)が開発した通信設備の採用を条件付きで容認する当初の方針から一転し、Huawei Technologiesが開発した通信設備は新規導入を不可として既存の通信設備も段階的に使用を終了するよう方針を定めた。
そのため、英国政府はHuawei Technologiesの代替となる企業を模索しており、NEC Corporationが候補のひとつとして検討されている模様である。
また、NEC Corporationはすでに欧州でOpen RANの試験を現地の移動体通信事業者(MNO)と共同で実施していることも分かっている。
オランダでは同国の移動体通信事業者であるVodafone Libertelと共同でOpen RANの試験を実施しており、その一環でNEC Corporationが開発した5Gの無線機も使用する計画が発表されている。
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