フランスのOrange、5Gサービスを12月3日に商用化
- 2020年11月27日
- 海外携帯電話
フランスの移動体通信事業者(MNO)であるOrangeは第5世代移動通信システム(5G)を2020年12月3日に商用化すると発表した。
2020年12月3日より5Gの要求条件を満たすために規定されたNR方式に準拠した5Gサービスの提供を開始する予定である。
フランスでは2020年10月1日に5G向け周波数として3.5GHz帯の割当を完了しており、Orangeは90MHz幅を8億5,400万ユーロ(約1,060億1,759万円)で取得した。
5G向け周波数は4社が取得したが、Orangeは4社のうち最も広い帯域幅を確保することになった。
基本的に広い帯域幅を使用して高速な通信を実現できる3.5GHz帯で整備するが、カバレッジの確保に不利な3.5GHz帯を補完するために既存の2.1GHz帯も使用するという。
3.5GHz帯を使用すると第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と比べて3倍から4倍も高速な通信速度を実現できると説明している。
なお、NR Bandは3.5GHz帯がFR1のn78、2.1GHz帯がFR1のn1である。
5Gの通信設備はスウェーデンのEricssonおよびフィンランドのNokiaから調達することが決まっている。
Orangeは2019年初めにベンダの選定を開始しており、数ヶ月の試験を経て2020年1月31日にEricssonおよびNokiaを採用すると発表した。
EricssonおよびNokiaは5Gの展開を可能とする製品と専門的なサービスのパッケージをOrangeに提供することが決定しており、製品には無線アクセスネットワーク(RAN)などが含まれる。
すでにEricssonおよびNokiaはLTE方式、第3世代移動通信システム(3G)のW-CDMA方式、第2世代移動通信システム(2G)のGSM方式の無線アクセスネットワークをOrangeに供給しており、地域によってベンダが異なる。
Ericssonの無線アクセスネットワークを使用する首都・パリを含めたイル・ド・フランス地域圏、北東地域、南西地域では引き続きEricssonを採用し、Nokiaの無線アクセスネットワークを使用する西部地域および南東地域は引き続きNokiaを採用することが確定している。
これまでに、フランスではSOCIETE FRANCAISE DU RADIOTELEPHONE – SFRがフランスの移動体通信事業者としては初めて2020年11月20日に5Gを商用化した。
また、Bouygues Telecomは2020年12月1日に5Gを商用化することが決まっている。
そのため、Orangeはフランスで3番目に5Gを商用化する移動体通信事業者となる見込みである。
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